お弟子さんに指導する上で最も注意すべき点は「正坐した際の手の位置から直接道具に手を運ばないようにさせること」です。

 これは九品礼にもありますが、正坐して腰下に手を置いて正待する姿勢から手を動かすときに指建礼をしてから取るのと、せずに取るのでは手の伸びる距離が大きく変わるということです。

 指建礼というのは、正坐した状態で、手を手なりにずらして畳に手を建てた状態で接地させる礼です。

 脚に沿わせて手をおろすと自然に指建礼になるのですが、ここから道具を取りに手を伸ばすと、今までよりも遠くまで手が伸びることが解ります。

 これは着物の構造的なことによるもので、特に帯が高い女性の動きに顕著な違いが現れます。そして、その所作はとても優雅です。

 是非試してみてください。