正客とは、読んで字のごとく、正に客である人のことです。他の客は相伴客といい、亭主と問答できるのは正客だけとなります。
 しかし、なかなか上手な問答は難しいものですよね。最初のうちは声を掛けるタイミングが掴めない(笑) ましてや亭主は茶を点てている訳ですから、手の空くことはないですし、会記や菓子が運ばれてくれば、客もやることがある訳で。

 訊ねる順番を気にする人も有りますが、私はあんまり気にしないことにしています。聞きたいことを聞く。それが正客の特権です。もちろん亭主のお話を引き出すために水を向けるという意味ですが、忘れてはならないのは床……というよりも軸ですね。

 亭主と席主が別の方なら、半東か中間で出ていらっしゃるでしょうから、お点前を気にせず話しかけられます。

 と言っても、まぁ、普通は「ご安坐ください」や「お菓子のお取り廻しを」の声掛けよ後となりますが。

 型通りの問答は稽古だけ……と考えた方がよろしいかと存じます。