お茶会やお茶事で、道具を組み合わせることを「道具立て」とか「道具組み」といいます。
 多くの方は道具立てというと、「水指は▲▲で、茶盌は●●で~」とか考え始めてしまうかと思いますが。実は、そういう道具は後から決めます。最も大事な道具は「掛軸」と「花」です。

 特に大事なのは「掛軸」。

 掛軸というのは「茶会の顔」にあたります。
 ですから、ここを決めないと、点前も決まらなければ、道具立ても決まりません。
 いわゆる、茶会の「テーマ」です。
 大体節句などの行事や雑節などがありますので、それに因んだ掛軸を使います。

 私なら

 一月→「寒夜聴霜」か「紅炉一点雪」
 二月→「寒梅著花未」か「春光日々新」
 三月→「春水滿四澤」か「山花開似錦」
 四月→「弄花香満衣」か「一華開五葉」
 五月→「薫風自南来」か「澗水湛如藍」
 六月→「竹有上下節」か「松無古今色」
 七月→「清流無間断」か「夏雲多奇峰」
 八月→「殿閣生微涼」か「一雨潤千山」
 九月→「秋月揚明暉」か「黒風吹不入」
 十月→「清風万里秋」か「風露得保清」
 十一月→「古澗寒泉湧」か「経霜紅葉丹」
 十二月→「霜月照清池」か「冬嶺秀孤松」

 と考えています。これら季節感のほかに、会の主旨に合わせて掛軸を用意するという場合もあります。
 例えば、

 取次の茶事→「日日是好日」

 なんかいいですし、

 年越しの茶事
 ・年末→「無事是貴人」か「歳月不待人」
 ・年始→「彩鳳舞丹霄」か「日出乾坤輝」

 というのはは如何でしょう。
 ちなみに、今年から年始に茶を点てることにしたのですが、そこには

 「幾歴辛酸志始堅 丈夫玉砕愧甎全 一家遺事人知否 不為児孫買美田」

 の四行に定めています。

 これらはそれぞれ「メジャーな禅語」で私の好きなものを取り上げただけですが、段々こういうのはつまらなくなっていくんだろうなぁ……と思っています(笑)<大体が五字なのは、四字熟語よりも五言絶句が好きだからです。

 このほかにも、節句などにちなんだ

 上巳→「雛軸」
 端午→「瀧 直下三千丈」か「白圭尚可磨」
 七夕→「銀河落九天」
 重陽→「秋菊有佳色」

 中秋→「掬水月在手」
 後の名月→「明月上孤峰」
 炉開き→「壺中日月長」

 なんかもいいかなぁ~なんて思ったりします。
 先生のお祝いの席なんかは

 「茶是長寿友」

 なんて素敵じゃないですか?^^
 これに「彭寿」や「㐂寿」「米寿」なんて銘の茶盌を添えたら素敵かと思います♪

 個人的に御軸として持っておきたいと思っているのは

 「和敬清寂」
  「以和為貴」
  「居敬窮理」
  「簡素清貧」
  「枯淡閑寂」
 「温故知新」
 「喫茶去」
 「且座喫茶」

 ですかね。あとは待合に掛けられるような軽いもの。
 今年はあまり掛軸の新しいものが購入できなかったので、来年は目を皿のようにして買っていきたいですね^^