八月の茶花として有名なところをあげてみます。
流派や個人の好みによって使ったり使わなかったりがあります。洋花でも和名がついていればいいとする流派や先生もありますし、ウチのように和名があっても日本の自生種でないと代用品扱いという流派もあります。
木槿【むくげ】
アオイ科の落葉低木。インドや中国が原産で、中近東にも自生している。日本へは奈良時代に中国から渡来し、和歌山県や山口県に野生のムクゲがあったとされる。
宗旦が好んだ「宗旦木槿」があり茶花としても用いることがあるが、流儀にもよる(というか宗旦流以外では本来用いない)。宗旦忌は旧暦11月19日なので用いられない。wikipediaには「夏になくてはならない」とされるが宗旦流の三千家の話であり、諸流に共通するものではないことに注意。
俳句にはよく詠まれ、生垣にも好んで植えられている園芸種である。早朝に開花し夕方には萎んでしまう「一日花」で、人の世の短い栄華喩え「槿花(きんか)一朝の夢」と表現されるため、祝いの席(特に冠婚)には適さない。
釣舟草【つりふねそう】
ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草。ムラサキツリフネ(紫釣船)とも。東アジア(日本、朝鮮半島、中国、ロシア東南部)に分布する。
日本では北海道・本州・四国・九州の低山から山地にかけて分布し、水辺などのやや湿った薄暗い場所に自生する。キツリフネとともに群生していることも多い。絶滅危惧種。
黄釣舟【きつりふね】
ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草。ユーラシア・北米大陸に広く分布する。基準標本はヨーロッパとカナダのもの。
日本では北海道・本州・四国・九州の低山から山地にかけて分布し、水辺などのやや湿った薄暗い場所に自生する。ツリフネソウの分布域と類似するため、ともに群生していることも多い。絶滅危惧種。
節黒仙翁【ふしぐろせんおう】
ナデシコ科センノウ属の多年草。日本の固有種で、本州・四国・九州の山地の林下などに自生する。仙翁には絶滅危惧種が多い。
草紫陽花【くさあじさい】
ユキノシタ科クサアジサイ属の多年草。本州(宮城県・福島県以南)、四国、九州. 湿った林内に生える。
草本で紫陽花のような花が咲くのでこの名がついた。
山吹升麻【やまぶきしょうま】
バラ科の多年草。北半球の温帯から亜寒帯にかけて広く分布し、日本では各地の山地や高山帯の下部にまで普通にみられる。小葉の様子が ヤマブキ の葉に似ていることからこの名がある。
晒菜升麻【さらしなしょうま】
キンポウゲ科サラシナショウマ属 の多年草。日本、中国北部に分布する。葉には悪臭があり、名前の「サラシナ」は若菜を茹で水にさらして山菜として食したことに由来する。山升麻。悪臭があることから、茶花には用いない。
女郎花【おみなえし】
オミナエシ科オミナエシ属の多年草。秋の七草の一。沖縄をのぞく日本全土および中国から東シベリアにかけて分布。夏までは根出葉だけを伸ばし、その後花茎を立てる。根に悪臭があることから、茶花には用いないことが多い。黄色い花をつける。禁花。
男郎花【おとこえし】
オミナエシ科オミナエシ属の多年草。同じ仲間のオミナエシに比べ丈夫そうなのでついた名。北海道、本州、四国、九州、奄美。朝鮮、中国、 神奈川県、 全域でやや普通に見られる。根や葉に悪臭があることから茶花には用いないことが多い。白い花をつける。禁花。
松虫草【まつむしそう】
マツムシソウ科マツムシソウ属の越年草。北海道、本州、四国、九州に分布する日本の固有種。山地の草原に生育する。葉は対生し、羽状に裂ける。夏から秋にかけて紫色の花をつける。マツムシ(スズムシ)が鳴くころに咲くことが和名の由来であるという。
属名の「スカビオサ」という名前で園芸品種として栽培されるのは、近縁種のセイヨウマツムシソウであることが多い。
シロバナマツムシソウ(白花松虫草))、ソナレマツムシソウ(磯馴松虫草)、エゾマツムシソウ(蝦夷松虫草)、タカネマツムシソウ(高嶺松虫草)、シロバナタカネマツムシソウ(白花高嶺松虫草)などがある。
紅輪花【こうりんか】
キク科キオン属の多年草。本州全域に分布。山地の日当たりの良い草原に自生。根生葉はさじ形、茎葉は広倒披針形で互生。濃橙黄色の頭花を咲かせ、開花しきると花弁は垂れ下がる
鵯鳥花【ひよどりばな】
キク科ヒヨドリバナ属の多年草。本各地の林道の脇、草原や渓流沿いなどの日当たりの良い場所に自生。ヒヨドリが鳴く頃に開花することからこの名がある。
フジバカマに似ているが、フジバカマの葉は3裂するのに対してヒヨドリバナは裂けない。頭花は、ややまばらな房状につき、少数の筒状花。
沢鵯【さわひよどり】
キク科ヒヨドリバナ属の多年草。日本全国、東南アジアに分布。湿原の周辺や山間の湿田周辺、やや湿った草原などに自生。
花の特徴は薄紫色ないし白で、たくさん集まって散房状(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)につく。1つの花は5つの筒状花で構成される。
鳥兜【とりかぶと】
キンポウゲ科トリカブト属の多年草。花が古来の衣装である鳥兜・烏帽子に似ているからとも、鶏の鶏冠(とさか)に似ているからこの名がある。日本には約三十種が自生する。沢筋などの比較的湿気の多い場所を好む。毒性があり、日本三大有毒植物といわれる。
花の色は紫色の他、白、黄色、ピンク色など。
葛【くず】
マメ科クズ属のつる性の多年草。温帯および暖帯に分布し、北海道から九州までの日本各地のほか、中国からフィリピン、インドネシア、ニューギニアに分布。地面を這うつるは、他のものに巻きついて10メートル以上に伸び、全体に褐色の細かい毛が生える。根を粉にして食用にする。
沢桔梗【さわぎきょう】
キキョウ科ミゾカクシ属の多年草。美しい山野草であるが、有毒植物としても知られる。北海道、本州、四国、九州に分布。山地の湿った草地や湿原などに自生する。普通、群生する。
近縁種として、ミゾカクシ(溝隠)という水田雑草があり、畦筵(アゼムシロ)とも言われる白い花がある。こちらも茶花として用いる。
秋海棠【しゅうかいどう】
シュウカイドウ科シュウカイドウ属(ベゴニア属)の多年草。球根植物。瓔珞草(ヨウラクソウ)とも。国大陸(山東省以南)、マレー半島に分布。和花ではない。江戸時代に園芸用に持ち込まれた帰化植物。
山不如帰【やまほととぎす】
山杜鵑草とも書く。ユリ科ホトトギス属の多年草。関東以西の太平洋側および長野県に分布。茎の先に花序を伸ばし、晩夏に咲く。花びらの折れたところに斑紋が入らず、花びらが反り返る。
※晩夏なので7月の茶花か
近似種で瀬戸内杜鵑草がある。
山路杜鵑草【やまじのほととぎす】
北海道から九州までに分布。初夏から秋にかけて咲く。葉腋に着く場合と、茎の先に花序を伸ばす場合がある。花びらの折れたところに紫色の斑紋が入る。
白花山路杜鵑草(シロバナヤマジノホトトギス)は花に斑点が入らず真っ白に見える。
糊空木【のりうつぎ】
アジサイ科アジサイ属の落葉低木。北海道、本州、四国、九州に分布し、山地の林縁などに自生する。樹液を和紙を漉く際の糊に利用したため、この名がついた。
秋の田村草【あきのたむらそう】
シソ科アキギリ属の多年草。本州から四国・九州それに東アジアに広く分布。山地や野原に自生。7月から11月ごろ、分枝した茎の先端に、青紫色の唇形花を段状に輪生して咲かせる。夏の田村草に似るためこの名がある。
流派や個人の好みによって使ったり使わなかったりがあります。洋花でも和名がついていればいいとする流派や先生もありますし、ウチのように和名があっても日本の自生種でないと代用品扱いという流派もあります。
木槿【むくげ】
アオイ科の落葉低木。インドや中国が原産で、中近東にも自生している。日本へは奈良時代に中国から渡来し、和歌山県や山口県に野生のムクゲがあったとされる。
宗旦が好んだ「宗旦木槿」があり茶花としても用いることがあるが、流儀にもよる(というか宗旦流以外では本来用いない)。宗旦忌は旧暦11月19日なので用いられない。wikipediaには「夏になくてはならない」とされるが宗旦流の三千家の話であり、諸流に共通するものではないことに注意。
俳句にはよく詠まれ、生垣にも好んで植えられている園芸種である。早朝に開花し夕方には萎んでしまう「一日花」で、人の世の短い栄華喩え「槿花(きんか)一朝の夢」と表現されるため、祝いの席(特に冠婚)には適さない。
釣舟草【つりふねそう】
ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草。ムラサキツリフネ(紫釣船)とも。東アジア(日本、朝鮮半島、中国、ロシア東南部)に分布する。
日本では北海道・本州・四国・九州の低山から山地にかけて分布し、水辺などのやや湿った薄暗い場所に自生する。キツリフネとともに群生していることも多い。絶滅危惧種。
黄釣舟【きつりふね】
ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草。ユーラシア・北米大陸に広く分布する。基準標本はヨーロッパとカナダのもの。
日本では北海道・本州・四国・九州の低山から山地にかけて分布し、水辺などのやや湿った薄暗い場所に自生する。ツリフネソウの分布域と類似するため、ともに群生していることも多い。絶滅危惧種。
節黒仙翁【ふしぐろせんおう】
ナデシコ科センノウ属の多年草。日本の固有種で、本州・四国・九州の山地の林下などに自生する。仙翁には絶滅危惧種が多い。
草紫陽花【くさあじさい】
ユキノシタ科クサアジサイ属の多年草。本州(宮城県・福島県以南)、四国、九州. 湿った林内に生える。
草本で紫陽花のような花が咲くのでこの名がついた。
山吹升麻【やまぶきしょうま】
バラ科の多年草。北半球の温帯から亜寒帯にかけて広く分布し、日本では各地の山地や高山帯の下部にまで普通にみられる。小葉の様子が ヤマブキ の葉に似ていることからこの名がある。
晒菜升麻【さらしなしょうま】
キンポウゲ科サラシナショウマ属 の多年草。日本、中国北部に分布する。葉には悪臭があり、名前の「サラシナ」は若菜を茹で水にさらして山菜として食したことに由来する。山升麻。悪臭があることから、茶花には用いない。
女郎花【おみなえし】
オミナエシ科オミナエシ属の多年草。秋の七草の一。沖縄をのぞく日本全土および中国から東シベリアにかけて分布。夏までは根出葉だけを伸ばし、その後花茎を立てる。根に悪臭があることから、茶花には用いないことが多い。黄色い花をつける。禁花。
男郎花【おとこえし】
オミナエシ科オミナエシ属の多年草。同じ仲間のオミナエシに比べ丈夫そうなのでついた名。北海道、本州、四国、九州、奄美。朝鮮、中国、 神奈川県、 全域でやや普通に見られる。根や葉に悪臭があることから茶花には用いないことが多い。白い花をつける。禁花。
松虫草【まつむしそう】
マツムシソウ科マツムシソウ属の越年草。北海道、本州、四国、九州に分布する日本の固有種。山地の草原に生育する。葉は対生し、羽状に裂ける。夏から秋にかけて紫色の花をつける。マツムシ(スズムシ)が鳴くころに咲くことが和名の由来であるという。
属名の「スカビオサ」という名前で園芸品種として栽培されるのは、近縁種のセイヨウマツムシソウであることが多い。
シロバナマツムシソウ(白花松虫草))、ソナレマツムシソウ(磯馴松虫草)、エゾマツムシソウ(蝦夷松虫草)、タカネマツムシソウ(高嶺松虫草)、シロバナタカネマツムシソウ(白花高嶺松虫草)などがある。
紅輪花【こうりんか】
キク科キオン属の多年草。本州全域に分布。山地の日当たりの良い草原に自生。根生葉はさじ形、茎葉は広倒披針形で互生。濃橙黄色の頭花を咲かせ、開花しきると花弁は垂れ下がる
鵯鳥花【ひよどりばな】
キク科ヒヨドリバナ属の多年草。本各地の林道の脇、草原や渓流沿いなどの日当たりの良い場所に自生。ヒヨドリが鳴く頃に開花することからこの名がある。
フジバカマに似ているが、フジバカマの葉は3裂するのに対してヒヨドリバナは裂けない。頭花は、ややまばらな房状につき、少数の筒状花。
沢鵯【さわひよどり】
キク科ヒヨドリバナ属の多年草。日本全国、東南アジアに分布。湿原の周辺や山間の湿田周辺、やや湿った草原などに自生。
花の特徴は薄紫色ないし白で、たくさん集まって散房状(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)につく。1つの花は5つの筒状花で構成される。
鳥兜【とりかぶと】
キンポウゲ科トリカブト属の多年草。花が古来の衣装である鳥兜・烏帽子に似ているからとも、鶏の鶏冠(とさか)に似ているからこの名がある。日本には約三十種が自生する。沢筋などの比較的湿気の多い場所を好む。毒性があり、日本三大有毒植物といわれる。
花の色は紫色の他、白、黄色、ピンク色など。
葛【くず】
マメ科クズ属のつる性の多年草。温帯および暖帯に分布し、北海道から九州までの日本各地のほか、中国からフィリピン、インドネシア、ニューギニアに分布。地面を這うつるは、他のものに巻きついて10メートル以上に伸び、全体に褐色の細かい毛が生える。根を粉にして食用にする。
沢桔梗【さわぎきょう】
キキョウ科ミゾカクシ属の多年草。美しい山野草であるが、有毒植物としても知られる。北海道、本州、四国、九州に分布。山地の湿った草地や湿原などに自生する。普通、群生する。
近縁種として、ミゾカクシ(溝隠)という水田雑草があり、畦筵(アゼムシロ)とも言われる白い花がある。こちらも茶花として用いる。
秋海棠【しゅうかいどう】
シュウカイドウ科シュウカイドウ属(ベゴニア属)の多年草。球根植物。瓔珞草(ヨウラクソウ)とも。国大陸(山東省以南)、マレー半島に分布。和花ではない。江戸時代に園芸用に持ち込まれた帰化植物。
山不如帰【やまほととぎす】
山杜鵑草とも書く。ユリ科ホトトギス属の多年草。関東以西の太平洋側および長野県に分布。茎の先に花序を伸ばし、晩夏に咲く。花びらの折れたところに斑紋が入らず、花びらが反り返る。
※晩夏なので7月の茶花か
近似種で瀬戸内杜鵑草がある。
山路杜鵑草【やまじのほととぎす】
北海道から九州までに分布。初夏から秋にかけて咲く。葉腋に着く場合と、茎の先に花序を伸ばす場合がある。花びらの折れたところに紫色の斑紋が入る。
白花山路杜鵑草(シロバナヤマジノホトトギス)は花に斑点が入らず真っ白に見える。
糊空木【のりうつぎ】
アジサイ科アジサイ属の落葉低木。北海道、本州、四国、九州に分布し、山地の林縁などに自生する。樹液を和紙を漉く際の糊に利用したため、この名がついた。
秋の田村草【あきのたむらそう】
シソ科アキギリ属の多年草。本州から四国・九州それに東アジアに広く分布。山地や野原に自生。7月から11月ごろ、分枝した茎の先端に、青紫色の唇形花を段状に輪生して咲かせる。夏の田村草に似るためこの名がある。