早いものでもう十月も半ば。旧暦では九月十三日。今宵は十三夜。名残の名月です。
観月というのは毎月あったそうですが、今では中秋の名月だけが取り沙汰され、後の月と三の月も知る人ぞ知る観月になっています。
中秋の名月は十五夜ともいい、最も美しい満月ですが、支那から伝わった風習です。支那では月餅を食べながら月を愛でますが、日本では月見団子や兎餅ですね(笑)
これに対し、十三夜というのは日本独自の風習で、満つる前の月を愛でます。完全な円とされる満月ではなく、欠けた月を愛でるあたりが日本らしいと思います。この十三夜は名残の名月なんて呼び方もあります。
さて茶道でも、旧暦九月は名残です。さる方々は風炉をしまうのに名残惜しんで…とか、一年のお茶が尽きる頃なので、名残惜しんで…と仰います。
一度は私も納得していたのですが、はたと気づいたのは、茶道の名残より、名残の名月の方が古くからある風習だということです。
つまり、名残の名月があるから名残と称して欠風炉やにゅうの入った茶盌などを用いて風情を愉しんだのが先ではないか…と。
この欠けたものに風情があるというのは閑寂枯淡の世界観にはもってこいの風情ですし、金接した道具たちを用いるのはとても良いことだと思いますが、だからと言って、茶道から名残が起こった…というのはなんか違う気がするのです。
欠けた名月に、窶れ風炉、直した道具の金がまるで欠けた月を補うかのような風情。
夜咄にそっと上窓を開けて月を眺めながらの喫茶はとても素晴らしいものであったでしょう。
こうして考えると、中置の風炉には土風炉の前切が似つかわしく思えます。
また、時期も、実は旧暦九月ではなく、十三夜ののちになるのではないか?ということも考えました。
と申しますのは、旧暦九月には重陽の節句があるからです。重陽に菊の道具立てをして、それを過ぎたら名残となる…の方が正しいように思うのです。
さて、皆さんはどのように思われますか?
iPhoneからの投稿
観月というのは毎月あったそうですが、今では中秋の名月だけが取り沙汰され、後の月と三の月も知る人ぞ知る観月になっています。
中秋の名月は十五夜ともいい、最も美しい満月ですが、支那から伝わった風習です。支那では月餅を食べながら月を愛でますが、日本では月見団子や兎餅ですね(笑)
これに対し、十三夜というのは日本独自の風習で、満つる前の月を愛でます。完全な円とされる満月ではなく、欠けた月を愛でるあたりが日本らしいと思います。この十三夜は名残の名月なんて呼び方もあります。
さて茶道でも、旧暦九月は名残です。さる方々は風炉をしまうのに名残惜しんで…とか、一年のお茶が尽きる頃なので、名残惜しんで…と仰います。
一度は私も納得していたのですが、はたと気づいたのは、茶道の名残より、名残の名月の方が古くからある風習だということです。
つまり、名残の名月があるから名残と称して欠風炉やにゅうの入った茶盌などを用いて風情を愉しんだのが先ではないか…と。
この欠けたものに風情があるというのは閑寂枯淡の世界観にはもってこいの風情ですし、金接した道具たちを用いるのはとても良いことだと思いますが、だからと言って、茶道から名残が起こった…というのはなんか違う気がするのです。
欠けた名月に、窶れ風炉、直した道具の金がまるで欠けた月を補うかのような風情。
夜咄にそっと上窓を開けて月を眺めながらの喫茶はとても素晴らしいものであったでしょう。
こうして考えると、中置の風炉には土風炉の前切が似つかわしく思えます。
また、時期も、実は旧暦九月ではなく、十三夜ののちになるのではないか?ということも考えました。
と申しますのは、旧暦九月には重陽の節句があるからです。重陽に菊の道具立てをして、それを過ぎたら名残となる…の方が正しいように思うのです。
さて、皆さんはどのように思われますか?
iPhoneからの投稿