知り合いから教えていただき録画をしてあったのを昨日ようやく観たのですが、茶聖として崇め奉る方向で無かったことは、まぁ、評価できるとしても、事実を知らなかったり、茶道を知らなかったりする人物がコメンテイターというのは如何なものか。
茶道の前身である闘茶は鎌倉時代に御家人から平民まで流行した新しい遊びであることは、茶道を学ぶ者なら知っていなければならない基本中の基本です。
それも、室町幕府では禁令が出されるほどの規模で流行していた訳です。
詳しいことは茶道前史で前に書きましたので、そちらを読んでいただくとして、茶道は下剋上の最中に新たな秩序を作るために生み出されたといっても過言ではない出自を持っています。
侘茶こそ茶湯の下剋上ではあっても、茶道は下剋上の象徴ではあり得ない訳です。
茶湯は足利将軍の要請で生み出されたものであり、失墜した幕府の権威をもてなしに格付けをすることによって回復させようとした一面が確かにあるのです。
これは書院茶であり、台子が基本の点前です。
ましてや、暗君たる足利義政は茶湯三昧によって政を疎かにするほど茶湯に傾倒したことを無視して「将軍すらやっていない」などと言いきってしまうのは如何なものか。
また、利休が一介の商人などという解説もおかしい。利休は魚屋(ととや)という屋号を持った納屋衆の一人で堺の自治を司る十人の一人です。紛れもない豪商の一人であり、成り上がったにせよ不自然極まりない。
何故「豪商ですらない」などという嘘を放送しなければならないのか。
また、祖父千阿弥は足利将軍に仕えた同朋衆の一人でさえある訳です。里見氏の末裔とするのは如何なものかと思いますが、将軍家に近侍するからにはその程度の血統がなければならなかったかもしれません。
このことが、武家との繋がりを生んで、商売に結びついたことは確かでしょうし、頼まれて武器を商ったこともあったでしょう。しかし、本業が海鮮を扱う納屋衆であった魚屋を鉄炮商人と宣うのは如何なものか。
まるで武器商人扱い。
そりゃ、商人ですし、当時は戦国の世ですから武器を商うなど豪商なら当たり前のこと。わざわざ利休だけにスポットを当てている番組で強調する必要があったのか。
何やら恣意的な番組構成を感じました。近年、千利休を朝鮮人に仕立てようとする輩もいるとか聞いたばかりでしたので余計にかもしれません。茶道を韓国発祥にしたい浅はかな人たちの匂いがね……ちょっと。
救いは石坂浩二が出ていたことでしょうか。私、大河ドラマの江は嫌いでしたけど、唯一良かったと思えるのが石坂浩二の利休です。茶聖ではない人間味のある利休が観れた気がしています。
大河ドラマで石坂浩二主演(もちろん利休)の茶湯三代記とかやらないかなぁ…利休・織部・遠州を片桐石州が語る…みたいな。織部は梅雀がいいかも。篤姫の時の井伊宗観と平清盛の役がとても良かったので!遠州は誰かなぁ…。金森宗和も…。千宗旦は奥田瑛二!(笑) 秀吉は笹野高史で。
話の構成はへうげものベースで作って欲しい……って、それじゃ大河ドラマにならないですよね(爆)
iPhoneからの投稿
茶道の前身である闘茶は鎌倉時代に御家人から平民まで流行した新しい遊びであることは、茶道を学ぶ者なら知っていなければならない基本中の基本です。
それも、室町幕府では禁令が出されるほどの規模で流行していた訳です。
詳しいことは茶道前史で前に書きましたので、そちらを読んでいただくとして、茶道は下剋上の最中に新たな秩序を作るために生み出されたといっても過言ではない出自を持っています。
侘茶こそ茶湯の下剋上ではあっても、茶道は下剋上の象徴ではあり得ない訳です。
茶湯は足利将軍の要請で生み出されたものであり、失墜した幕府の権威をもてなしに格付けをすることによって回復させようとした一面が確かにあるのです。
これは書院茶であり、台子が基本の点前です。
ましてや、暗君たる足利義政は茶湯三昧によって政を疎かにするほど茶湯に傾倒したことを無視して「将軍すらやっていない」などと言いきってしまうのは如何なものか。
また、利休が一介の商人などという解説もおかしい。利休は魚屋(ととや)という屋号を持った納屋衆の一人で堺の自治を司る十人の一人です。紛れもない豪商の一人であり、成り上がったにせよ不自然極まりない。
何故「豪商ですらない」などという嘘を放送しなければならないのか。
また、祖父千阿弥は足利将軍に仕えた同朋衆の一人でさえある訳です。里見氏の末裔とするのは如何なものかと思いますが、将軍家に近侍するからにはその程度の血統がなければならなかったかもしれません。
このことが、武家との繋がりを生んで、商売に結びついたことは確かでしょうし、頼まれて武器を商ったこともあったでしょう。しかし、本業が海鮮を扱う納屋衆であった魚屋を鉄炮商人と宣うのは如何なものか。
まるで武器商人扱い。
そりゃ、商人ですし、当時は戦国の世ですから武器を商うなど豪商なら当たり前のこと。わざわざ利休だけにスポットを当てている番組で強調する必要があったのか。
何やら恣意的な番組構成を感じました。近年、千利休を朝鮮人に仕立てようとする輩もいるとか聞いたばかりでしたので余計にかもしれません。茶道を韓国発祥にしたい浅はかな人たちの匂いがね……ちょっと。
救いは石坂浩二が出ていたことでしょうか。私、大河ドラマの江は嫌いでしたけど、唯一良かったと思えるのが石坂浩二の利休です。茶聖ではない人間味のある利休が観れた気がしています。
大河ドラマで石坂浩二主演(もちろん利休)の茶湯三代記とかやらないかなぁ…利休・織部・遠州を片桐石州が語る…みたいな。織部は梅雀がいいかも。篤姫の時の井伊宗観と平清盛の役がとても良かったので!遠州は誰かなぁ…。金森宗和も…。千宗旦は奥田瑛二!(笑) 秀吉は笹野高史で。
話の構成はへうげものベースで作って欲しい……って、それじゃ大河ドラマにならないですよね(爆)
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