この歳になると人並みの生活を送ることがいかに難しいか思い知らされました。

若いころには全く思わなかったことです。若いころは人並みの生活は送れて当たり前で、もっといい暮らしがしたいと思っていました。若ければ就職口など沢山ありますから、人並みの生活を送れる会社に入ることは簡単です。

これが40代以降になると、人並みの生活を送れる会社に就職するのが極端に難しくなります。就職できる会社はブラック企業とまでは言いませんが、給料が安く、休みが少なく、重労働な会社ばかりです。生活するのに精一杯で、プライベートを楽しむ余裕はありません。40代以降でも人並みの生活ができる会社に入れる人は、コネや特殊なスキルがあったり、経歴が凄かったりするような人たちです。普通の人ではまず無理です。

日本の社会構造上、一度脱線すると同じレールには二度と戻れないのです。(世界でも同じかも知れません)だから大企業をリストラされるオッサンたちは意地でも会社にしがみ付くのです。辞めたら今の生活は維持できなくなるのは勿論、地獄のような生活が待ってるのを知ってるからです。

 

今、自分が社会の底辺になって気づいたのですが、働いている以上は人並みの生活が送れなければ可笑しいです。一生懸命働いているのに、最低限の生活しか送れないのはどう考えても間違っている。鼻くそほじりながら一日中ネットサーフィンして時間潰しているような公務員が年収600万も貰えて、その何十倍も仕事をしているのに年収300万しか貰えないのは、どう考えても可笑しい。

世界の流れは同一労働・同一賃金ですが、日本はその流れからかけ離れています。同一労働・同一賃金は公務員が大反対をしていますから、日本での導入は厳しいでしょう。同一労働・同一賃金が導入されれば、公務員のような楽な仕事をしてる人たちの給与は確実に下がりますからね。抵抗も必死でしょう。(公務員は自分たちの利益を守ることに関しては、異常なまでに結束力が固いです)

 

話が逸れましたが、夜勤あり、残業あり、休日少ない、危険で重労働な作業をしているのですから、最低500マン以上の年収を貰わないと割に合わないです。

これだけの仕事をさせておいて、家族も養えない・家族サービスの時間もない生活って可笑しいでしょ。(自分に家族は居ませんが)うちの会社でも少数派ですが、家族を持っている人がいます。殆どが共働きです。共働きじゃないと生活できませんからね。中にはアパート経営していたり、親からの援助の人もいます。しかも、こんな安い給料で副業禁止なので、家族を持つなってことです。(重労働で休みも少ないので、アルバイトなんてしてる労力は残ってないでしょうが)

会社も労働基準法の最低ラインを基に決めているので、労働基準法の基準が上がらない限り、どうにもなりません。

最低賃金1500円以上、暦通りの休日日数、危険作業手当、重労働作業手当くらいは欲しいです。このくらいあって、当然だと思います。