山脈に人の怨とどまる場所あり
人々の呪は富士の山をのみにけり
(それらの重みをおあずかり願います
理不尽に思われるでしょうが
自然の摂理が潰されぬよう
あなたの力をみこんでお頼み申します)
何万年もの地球の営みの
新たな誕生の一翼を担う
重い約束
真実は
約束が果たされた後に
明らかになる
***
これは古いパラダイムだろうか
ただ「なされた」というだけで
得体のしれない約束を守ろうとする意思は
だがたとえば
あなたの苦しみが誰かとの約束であり
あなたが持てる力をもって受け入れたなら
どこかで何かが生まれているという
可能性の話ではないだろうか
『山を生んだ男』夢枕獏
『梅津忠兵衛のはなし』小泉八雲