みっちゃんどこへ行く -34ページ目

みっちゃんどこへ行く

森が護ってくれている
風から雨から光から。
森林限界超えたなら
地球の頬に触れられる。

 

作家は世界を構築し

詩を添えた

 

 

ジャーナリストになり

パイロットになり

准将になり

心理学者になる

 

 

ひとつの舞台が整ったともいえるが

虚構にとどまらない深さを見せる

 

 

こんなにも明確な文章なのに

見極めがたい世界と人のあり方

 

 

よく晴れた日に遠くの高い山々がみえていても

その険しさと厳しさをどうしても知りえないような

 

 

同時に存在しているゆえに異次元ともいえない空間

認識機構がことなるゆえに生命体かも判然としない侵略者

意思疎通のために神出鬼没に切り取られる時間

 

 

何度読んでもわからないが

何度も読ませるクセのなさ

 

 

 

予想されうる現実を生きていると思ったとき

それらを断ち切ってくれる世界観と

客観的に内面に切り込む過程を示す

 

 

 

 

このおどろおどろしい透明感にふれてほしい

 

 

 

 

 

「アンブロークンアロー  戦闘妖精・雪風」  神林長平

 

***

 

一作目「戦闘妖精・雪風」

二作目「グッドラック  戦闘妖精・雪風」

「アンブロークンアロー」は三作目です