学級崩壊 | 非常勤講師の部屋

学級崩壊

私の勤務校の話ではなく、息子の通う小学校の話。


子どもは公立小学校の一年生。

時々、通院などの事情で、彼を教室まで迎えに行く事がある。


息子のクラスの様子は至って普通なのだが、いつも気になるのは隣のクラスの事だった。


帰りの会の時間だと言うのに、誰一人着席していない。それだけならばまだしも、3分の1くらいの児童が教室を出たり入ったりしているのだ。

そしてその後から担任の先生が追いかけてきて、「みなさ~ん、教室に入ってくれなくては困ります~」と悲壮感漂う表情で叫んでいるのだ。地声が小さいらしく、先生の必死の叫びは騒ぐ児童達には聞こえない。

1人連れ戻しているうちに、また1人、2人と教室を脱走するという、誠に気の毒な状況だった。


先生の疲れ切った表情を拝見していて、「小学校の先生も大変だなあ」といつも思っていた。


私もかつては指導困難校と呼ばれる高校に勤務したことがあって、担任なんかもしていたので確かに大変だったけれど、子どもが全く自分の方を向いてくれない状況というのには幸い遭遇しなかった。だからこの先生が味わっているであろう悲壮感には今まで縁が無い。


小学校へ5週間の教育実習に赴いた事もあるが、その時も体はしんどかったが楽しいこと尽くしだった。(まあこの時は、現職になったらこうはいかないだろうという予感はあった)


話を息子の小学校の事に戻す。

ただ、「大変だなあ」と思っていただけだったのだが、内実はもっとひどかったらしい。


他人を無差別に物で叩きまくる子、人の服に落書きして「お母さんに言ったら殺すぞ」という子、授業中、着席していたためしが無い子、のべつ幕なしに大声を上げている子・・・。

普通の大人しい子は、怖くて学校に通うのが命がけの状況なのだそうだ。


この度、保護者の抗議に対して、学校側が「学級崩壊」を認めたそうだ。

いわゆる「お手上げ」の児童がこのクラスに5人もいるらしい。

で、教頭先生が言う事には「これは保育所での指導が悪かったのであって、本校の責任ではない」と。


担任の先生をかばっての発言なのか、はたまた本心か。


保育所出身者を幼稚園同と区別して言及している点が気になるが、

仮に、保育所出身の児童の行動が荒くても、それを抑えつつうまく操縦するのが先生の仕事だ。

どのクラスにも保育所出身児童は万遍なくいるだろうのに、この先生のクラスの子だけ顕著に暴れているという状況に対して、個人的には先生の指導力不足と思わざるを得ない。


どちらにしても、現在の時点で有効な手を打つ予定はないそうだ。


そうは言われても、当のクラスに通わせている児童の保護者達は大人しく引き下がるわけにもいかないだろう。


楽しい小学校生活を送る権利を奪われて泣き寝入りしている場合ではない。


どうしたらよいのか、私も考え中である。


今回、つくづく思ったのは、子どもを学校に預けているというよりは、「担任の先生に預けている」ということだ。先生が信頼に足る人ならば、こちらも安心して子どもを送り出せるが、そうでない場合は、今回のような騒動が起きる。

隣のクラスには、息子の友達が多数いるので胸を痛めているが、その一方で「うちのクラスはいい先生で良かった」と密かに思う、自己中心的な私が潜んでいる。