今朝の空は厚く雲に覆われ、霧のような雨が降っていた
ひんやりして長袖のシャツ一枚では寒いくらいだった
10月だもんな…
昨日は日中30度超えで暑かったけど
10月といえば、今の会社に入ってちょうど1年が経ったことになる
事務員として入社したはずだったが、いろいろしていく過程でずれて行き、今年に入ってからは、ほぼ商品の製造を主にする加工場勤務になってしまっている
市の管理下の公園と加工場で長年、食品加工をしていた組合の人たちが減っていき、残ったのは組合長と栄養士の二人だけ…
高齢になって、もう継続は難しい、と市に掛け合い、私の今いる会社が今年から管理することになり、おじいちゃんおばあちゃんは契約社員として仕事を続けている
二人とも83歳
私はこの二人とすぐに打ち解けて、時には娘のようにか嫁のようで
加工場での仕事から畑仕事まで一緒にして、こと細かく教えてもらった
今では「わしの後継ぎができた」と言われる…
あぁぁぁいやいやいやいやじょうだんじゃない
こんな山ん中で毎日加工場の仕事をしていくなんて
もともと子供が大学を卒業するまでのお金を稼ぐために入社しただけで、そんなこの先この工場の責任者なんかしてずっと働く気なんてないのよ
でも…
なんだか情がついて…
今日もひと仕事終えた
じゃあ帰ります、またお願いします
と加工場の外へ出て行こうとすると、おばあちゃんが後ろをついてきて
私が車に乗り込むのを見とどけて
気をつけてお帰り
車のミラーで私の車が角を曲がって見えなくなるまで手を振っているのがわかる
そういうのねぇ、なんていうか
切ない気持ちになるよね