今朝は肌寒いくらいの気温でしたが、
日中晴れて清々しい陽気でした

加工場から100メートルほど離れたところに梅の木が植えられた小高い山があり、今日はもうじき収穫になる梅の木の消毒をする日

いつもの出荷と事務作業を終えたら、急いで梅の山に駆けつけた

梅の木にはもうそこそこ大きくなった青い梅の実がいっぱいなっていた

おじいちゃんおばあちゃんと新入社員の男性らが消毒液の噴霧に奮闘していて、私が到着した時には、順序よく進んで半日予定分が済むころだった

やれやれ、昼にしようか

消毒液の匂いがする場所から離れて皆腰を下ろしてお弁当を食べた
外で食べると美味しい
他愛もないおしゃべりをしていたところに、犬を連れた老人が近寄ってきて、「いやぁ、大変だねぇ」と言って、しばらく山を眺めて「ご苦労様」と帰っていった

昼からの作業が開始されて、私も消毒液のホースの巻取りやゴミ集めなどをしていて、山の上り下りでふうふう言っていた
3時の休憩

あれ? さっきのおじいさん?
あんな服だったっけ
いや、違うか
服着替えてきた???
山の下手の車道脇を歩いている老人が見えた
こちらに向かってきて「大変だねぇ、ご苦労様」と言って、山を見上げていた

私の横に座っていたおばあちゃんが、私の顔を見て察した様子で
老人が帰っていくと

ありゃ、さっきの男の兄弟でな

(あー、兄弟か)

よく似とるでな

最初に犬連れてきたのがお兄さんの子で
弟の子があの人じゃで
お母さんは同じでな

え?

戦争の時分にはよくあることだったで

お兄さんが嫁を置いて戦争に行って死んだら、弟がお兄さんの嫁をついでにもらうんでな
家を継ぐのにそんなことがこの辺ではよくあったんよ

(へぇ〜)

でもあそこのはお兄さんが戦死したと思っとったら、帰ってきて
弟がもうお兄さんの嫁を自分のにしとった後じゃったけぇ、悪かったでなぁ

あぁぁぁ

あまりにそっくりなおじいさん二人が時間差で行ったり来たり…
デジャヴ? ドッペルゲンガー?
なんなん?なんか怖っ!って
午後の休憩、ちょっとだけ冷んやり涼しくなりました