唐実桜というらしい、小ぶりな早咲きの桜の枝をいただいた🌸

17日から20日まで東京と神奈川へ旅行することになった
今年はその頃には桜が咲き始めているかもしれない

子供達に会いに行くのだけど
母に「東京に行ってくる」というと、様々な地名が出てきて、懐かしい…と嬉しそうに若い頃の東京での暮らしのエピソードが語られる
必ずといっていいほど、"沖縄出身の彼女"の話をして
「あの子はどうしただろう」と言う

母は歌手になりたくて18で上京し、バイトをしながらレッスンやオーディションの日々を過ごしていたそう

大人の世界の事情でせっかく入った事務所を辞め、田舎に帰ろうか考えていた間に行っていたバイト先で一緒だった子がその沖縄から来た子で、お金が無いというので母のアパートに身を寄せていたそう



母もお人好しというか…奔放な彼女の身の回りのことや家賃も母持ちだったというが、半年ほど一緒に暮らしたある日突然、母の衣服や必要品をいくつか持っていなくなってしまったらしい
書き置きもなく、連絡先も分からず
母は帰宅して唖然としたという

だからその子のことは忘れられないんだそう

私のお気に入りのワンピースも無くなってた! と思い出しては悔しがる

名前と出身地しか分からないという

バイト先の人に聞けば連絡先くらいわかっただろうけど、なにしろ突然何の前触れもなく辞めていなくなったことに唖然としたことだけが頭に焼き付いているらしい

母は今76
その彼女も同じくらいなのだろう
もう60年近く前の話
未だにずーっと忘れられないんだから、一度再会できたら
「どうしていなくなったの?
その後どうしていたの?」と聞いてみたいね。。。と、

彼女を探してよ、とケラケラ笑う