地上波TVで観ました。
題名:『L.A.大捜査線/狼たちの街』1985年米国映画
監督:ウィリアム・フリードキン
出演:ウィリアム・L・ピーターセン、ウィレム・デフォー
すごく面白かった。
TVで放映される映画を毎日録画していて、ぱっと削除したりちゃんと観たりしている。この映画は聞いたこともないし、何の期待をせずに観始めたのだけど、すごい映画だった。クライム・アクション、サスペンス映画。
エリック(ウィレム・デフォー)は偽札作りのプロ。犯罪者として高いカリスマ性を持ち、殺人も躊躇なく行う凶悪犯。
リチャード(ウィリアム・L・ピーターセン)はシークレット・サービス。かなりの無茶もする強硬操作が特徴。気の弱い真面目な相棒ジョンと暴れまわる。
エリックをリチャードとジョンが逮捕のために潜入捜査をして、追う物語。カーチェイスもすごく迫力がある。愛人たちが美しくセクシー。だけど、愛人たちも弁護士も他の登場人物も、どこまで信じていいのかわからない。裏切りと信頼の中で物語は進む。
最近の映画と違って、ロケがワイルドで、映像はクリアではないけれど、粗削りですごい臨場感がある。ウィレム・デフォーも「異様な」悪役性格俳優として今でも活躍しているけれど、若き彼もいい存在感を出している。
米国映画を観ているとよくわからないのが、地元警察、FBI, CIA, DHS, 軍関係、DEA, USSSなどなど、いろいろとあって、違いがよくわからないことがある。
USSSというのが、シークレット・サービス。
Wikiより:
「USSS(United States Secret Service)は1865年、偽造通貨の広がりに対処するために財務省の一局として誕生した組織だ。 1901年、マッキンリー大統領が暗殺されたことを機にSS(シークレットサービス)は米国大統領を守る任務を帯び、法令や大統領令によって次第にこの保護任務は拡大されてきた。」
映画はよくある米国のB級犯罪映画っぽく始まるのだけど、徐々に引き込まれて行く。そして、最後の方は圧巻です。そして、最後の最後は本当にびっくりのエンディング。
全然ハッピーエンドではなくて、ブラックな終わり方です。
こんなにすごい映画だったのに、全然知らなかったのは、今ひとつスター性のある俳優が出ていないからかもしれない。主演のピーターセンもいい男だけど、大スターになるには何か足りなかった。大スターとしてブレークするかしないかは、紙一重かもしれない。