1時間ちょっと遅れて、飛行機はフランクフルト空港を離陸。私は通路側を希望したけど取れなくて、窓側だったのでトイレが心配。通路側は日本人男性で、ひどく疲れている様子で、席に着いたらすぐに寝てしまった。
飛行機に乗ったらこっちのもの、というよりも、もう俎板の鯉ですね。落ちる時には落ちる。なんとか帰途につけて良かった。トイレの心配もさることながら、平気で赤ワインとか頼んじゃいました。そして、機内食。
30年くらい前までは、3時間以上のフライトはビジネスで行けたんです。ところが、それが6時間以上となり、やがて、「役員以外はエコノミー」となりました。「コストダウン」ですよ。厳しい
後任のI君のドイツでのセリフが良かった。
「日本では結構イケてるのに・・・」と。
要するに彼は、身長181cmと長身で、頭も小さく、顔もまあまあ。学歴も慶応大学工学部のマスターです。自分でも「イケてる」と思っていたのでしょう。
ところが、ドイツでは、彼よりも小さい男性を探すのが難しい。特に我々が仕事で接した人たちは、190cm以上がざらにいた。逞しい人が多い。学歴的にも博士が多かった。さらに、彼は英語がほとんど話せない。
タクシー運転手だろうと、お店の店員だろうと、母国語でない英語を平気で話している。彼は大学院まで出ているのに全然話せない。果たして、ダレヤネンさんがいなくなる3か月後までにできるようになるのだろうか・・と。
また、彼の美意識ですが、ラテン系の男性のルックスを「すごく格好いい」と言っていました。ドイツ系ではなくて、フランスかギリシヤかイタリアか。しかし、まあ、どういうルックスが格好いいのかなんて絶対的な基準はない。だけど、彼は自分よりもずっと「イケメン」に見える男たちをたくさん見て、「負けた!」と思ったのでしょう。
すごく負けず嫌いな彼なので、こういう意識は重要かと思います。いい気になっていては、人は進歩がない。そもそも人の優劣とか美醜とか勝敗なんて、基準はないのです。
彼はスマホの操作が無茶苦茶速いので、電車の時間とか、何かを調べるのがすごく速くて私としてはその点は重宝しました。
だけど、知らなかったけど、欧州では、Yahoo Japanが見れないのですね。お金の関係かしら。
日々の移動、予定が狂ったこと、長時間移動、時差ボケ、英語・ドイツ語のシャワーなどで彼もくたくたでした。さらには革靴だったので、いっぱい歩いて足が痛くなったみたい。毎日、たくさん歩きました。私は「なんちゃって靴」なので、問題なかったけど。
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帰りも長い道のりでした。
プーチンのせいでロシア上空を飛べない。
帰りは少し南を飛びました。13時間くらい?
隣の席の男性が寝てしまったので、私は彼を飛び越えて3回トイレに行きました。
日本以外の国で、仕事がやりやすいのはドイツかな、なんて思っています。彼らは真面目で勤勉で約束を守る。そう思っていたけど、今回の電車の遅れとか見てると、とても日本の足元にも及ばないという気がする。
年間休日も長いし、無駄な残業もしなくて、生産性が高いなんて思っていたけど、なんとなく仕事を顧客の立場に立ってやっていない気がする。
そもそも日本人のような親切な国民はいるのだろうか?
親切で真面目で働き者で、相手の立場で物事を考え、時間厳守で、誠実で、乱暴ではなくて、謙虚。犯罪も少ない。
日本は極東の小さな国だけど、そして、確かに火山も多いし、地震も多いし、毎年台風がやってくるし、自然災害も多い。地下資源もない。だけど、こんなにも勤勉に働いて、世界の人口の1.5%しかいないのに、GDPは世界3-4位で、5%?くらい占める。
日本食は美味しいし、自然は豊かで、四季はしっかりとあるし、宗教戦争はないし、いいところはいっぱいある。
ドイツでさえ、日本よりもいい加減でマイナス面が多くみられるんだから、その他の国なんて、本当に付き合うのは大変だと思います。
とは言え、日本のよくないところももちろんあって、それは金太郎飴的な、多様性のなさかな。異種ははじかれやすい。定住型農業国家で来たので、村社会なのかもしれない。髪を茶髪に染めてはいけない、とか、スカートの丈が長いのはだめだとか、笑っちゃいますよね。そして、ユニフォームのようなサラリーマンのスーツ姿。
最近は、だんだんと変わりつつありますけど。以前はマスコミにしても、どの新聞を読んでも、どのTVチャンネルを回しても、ほぼほぼ同じような論調で、同じような内容を報道していた。タブーもいっぱいある。すぐに「マナー違反です」など言って、行動規制する。
住みにくい、生きにくいという人がいてもおかしくない。そもそも、「混血」なんて言葉があるのも差別意識というか、排他的な視点だ。
政治家が国民に尊敬されていないという点も日本の特徴か。皆、選挙に興味がない。若者は政治にも興味がない。
でも、やっぱり最大の問題は少子高齢化か。
他の先進国も少子化問題があってしかるべきだけど、移民が増えて日本ほど少子化にはなっていない。だけど、半面、移民の様々な問題を抱えている。だからこそ、多様性もでるのだろうけれど。
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なんとか成田空港に到着し、ちょうどいい京成スカイライナーがあったので切符を買おうと並んでいたら、ちょうど私の所で、「あら、ちょうどいま、売り切れちゃいました。次の便になりますけど、よろしいですか」だって
成田も混んでいた。なんだか人が多い。
やっと地元の駅まで到着したのは夜の7時半頃。妻はサッカー観戦で不在だったので、立ち食い蕎麦でも食べようかと思ったら、なんと、本日に限り閉まっていた
なんて日だ!
スシローに行きましたよ。
久しぶりのお寿司は美味しかった。
海外で魚なんて食べるものじゃない。
日本の刺身、寿司にかなう魚料理はない。
お肉もあるし
やっぱり、日本ですよ
しかも安いし。
こんだけ食べても1500円くらい。8.8ユーロだ。
ドイツの夕食は、20ユーロ前後でした。飲み物代別で。
やっぱり、日本は最高。
翌日は雨でテニスも中止。
私は10時間くらい爆睡しました。
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とりとめのない欧州出張記を最後までお読みになって下さった皆様、ありがとうございます。もう、長距離フライトはいいですわ。
と言いたいところですけど、来月は、「最後の米国出張」が待っています