本日は出社でした。

最近は週に一回か二回し出社しないので、会社はそれなりに新鮮です。とは言え、電車通勤は苦痛だけど。久しぶりだと気分は月曜日でしたけど、考えてみたら金曜日なので気分が楽になりました。

 

朝から大魔神と打ち合わせ。もう喜寿ですので、隠居すればいいと思うのですが、家にいても何もすることがないのでしょう。仕事熱心、仕事が好きということもあるとは思うのですが、いろいろとダブルスタンダードで、仏様のような立派な慈悲深いことを語ったかと思ったら、思いっきり毒舌を放ったり。例えば

「研究所の〇〇君って、彼は頭いいの? 顔を見ると、あんまり賢そうには見えないんだけど」とか。人をルックスで語るな!自分の品位が落ちるとわからないのかな。彼は自分が一番頭がいいと思っている。東大法学部卒なので、とりあえず一番と思っているのだろう。そういう点が馬鹿だと思うのだけど。

 

K営業部長なんか、もう大魔神と30年の付き合いなので、知り尽くしていて、対応も心得ている。基本的に大魔神の言うことは否定せず、質問にはそれなりに回答し、笑顔で対応する。私にはとてもできない。

 

 

 

 

今日は後任のI君は忌引きで休みなどで、来週水曜日まで出社しない。彼が法務部に依頼して案件で、担当女性Aさんが「もし、お急ぎならば少しお話がしたいのですが」がとやってきた。この担当Aさんは、恐ろしく仕事ができる。研究所にいた技術者のはずだけど、本社法務部にやってきて、英文契約書などについて迅速に、的確に、とても丁寧に対応してくれる。私が話を聞いても良かったのだけど、急がない案件だったので、「来週、水曜の午後で大丈夫です」と伝えた。彼女は30才くらいか。

 

Aさんの前任者の男性B君は全くダメだった。とにかく、型どおりの理屈ばかりで、回答が遅いし、ビジネス・センスが全然なかった。弁護士資格も持っていたのだけど。辞めてしまった。きっと次々来る仕事が山積みになってしまったのだと思う。

目の前に座っているC君に「今のAさんは非常に優秀でありがたいけど、前任者のB君は全然だめだった」と言ったら、C君いわく

「そうですか、B君は京大卒の弁護士だったんですけどね」と。

「京大卒でもビジネスセンスがなさすぎ。役所向きの男だった」と私は言った。

 

 

 

 

仕事なんだから、時間との戦いだ。そして、あくまでもビジネス。それを契約論的な話をされても意味がない。そんなことは大学の講義で語ればいいこと。

大魔神も法学部卒だから、似たような理屈っぽさがある。概して、法学部卒は理屈っぽい。

 

契約書なんて、まずは重要度を考え、最悪の事態の場合、どうなるかを考えてやっていくしかない。起こりうる損害はいくらくらいなのか、その確率はどうなのか。

法務部長のDさんがかつて私に言ったのは

「ダーさん、我々は毎月何百もの契約書をチェックしないといけないんです。だから、場合によっては、最初からXとして拒絶することも肝要です」と語っていた。Dさんはとても現実的で、聡明で、迅速で、素晴らしかったけど、部長になってしまうとさすがに下に任せていくしかない。

 

 

 

私の製品の仕事からみの人たちは、「K」さんが多い。

 

私の担当製品の工場のK君53才が先日まで胃腸炎で休んでいた。彼は私がこれまでに出会った人間で一番「真面目」だ。頭もいい。仕事も完璧。だけど、完璧を求めるため、仕事が遅い。彼は「変なものを食べたようです」なんて言っていたけど、きっとメンタルな理由による胃腸炎だと思う。彼関連の仕事が山積みになっている。また、同居する奥さんのお義母さんが介護が必要らしく、そちらも大変みたい。さらに一人息子になにか問題があって、そちらでも気苦労があるみたい。

 

私と同い年のKさん(製造部長だったけど、先日65才になり肩書が取れた)は、奥さんが要介護状態になってしまったらしい。股関節が悪く、歩くのも、車の運転も難しいらしい。声楽家でかなり「いい体格」をしているらしい。Kさんも太っているけど、奥さんはKさんよりも重い。誰かがKさんの奥さんのことを「ワンピースの甚平親分」って言っていた。Kさんのお母さんも要介護状態らしい。Kさんは再雇用で残るらしい。

 

製造課長(実質部長)のKさん56才も、お父さんが癌の手術を終えて、帰宅してきたらしいけど、あまり元気ではないらしい。Kさん自体は、いい体格で酒も強かったけど、糖尿病で10kgくらい痩せてしまった。

 

 

 

 

 

50才を越えると、本人も配偶者も両親も、なかなか皆元気というのは少なくなっていく。元気が一番だけど、生物には寿命があるし、限界がある。

 

ある医者が何かに書いていたけど、「人は55才を越えれば、もう、生殖活動はしなくなります。ということは種の保存の義務を終えたということです。よって、神様は、55才以上の人間については、いつ死んでもいいという運命を与えているんです。だから、後は個体差です」と。

 

私はもう55才はとっくに越えてしまった。

 

 

 

後任のI君がいないので、仕事はそれなりに忙しかった。

 

帰りのエレベーターで隣の事業部の取締事業部長と一緒になった。快活でほがらか、声が大きくて、いい感じの人。ある地方の研究部長だったんだけど、新製品のビジネスで本社に呼ばれて部長になり、どんどんとビジネスは大きくなって、事業部となり、彼は取締役になった。もう70歳を越えている。

「お住まいは近所ですか。それとも新幹線通勤ですか?」と聞いたら

「私は田舎者なんで、世田谷の社宅で借り住まいです。東京は人が多くて大変です」と。世田谷にお偉いさん専用の社宅があるんです。ずっと地方にいた人が、東京に来て、70才を過ぎても満員電車で通勤するのって、幸せなのかしら。もちろん、お金はいっぱいもらっているのだけど。もう平均健康寿命も越えたと思うのだけど。

 

どう生きるべきか、どう死ぬべきか、とかはもちろん本人次第だ。

他の動物と違うところはその辺だと思う

 

 

 

 

明日は妻は不在。

私は朝からテニス。昼は男飯。

夜はテニス仲間で暑気払い。すごい安いお店で、飲み放題食べ放題だって。そんなに食べれないし、そんなに飲めないんだけど滝汗