今日は在宅勤務です。

You tubeで音楽を聴きながら仕事をしています。「70年代ヒット曲」とか「70年代フォークソング」とかいうのを聴いていると、今更CDは要らないのだなと思います。

 

そして、さだまさしの「風に立つライオン」という曲を初めて聴きました。ご存知ですか。なんだか、ドラマ仕立ての歌詞に聞こえます。そういう映画があったのか。日本を離れ、アフリカのケニアに来て、医師をしている男性が日本の知り合いに宛てた手紙でしょうか。

 

 

 

 

さだまさしは、ときどき凄い歌詞の歌を歌います。

すごいなぁと思う一方で、歌詞内容が少し気になりました。

 

 

 

 

♪やはり僕たちの国は残念だけれどなにか

大切な処で道を間違えたみたいですね♪

 

これはどういう意味か。

 

明治維新以降、富国強兵策で国力を上げて、朝鮮・中国を侵略し、やがて真珠湾攻撃、太平洋戦争に突入した歴史のことでしょうか。

 

もし、そうならば、

♪こんなところにもサンタクロースはやってきます♪

だって、結局は、キリスト教宣教師が世界にキリスト教を布教し、列強がアフリカを侵略し、植民地化した過去があるからこその話です。そういう文化は侵略者が持ってきた。

 

列強が世界を自分たちの植民地化したように、日本も同様にアジアの諸国に侵略したことは、良いこととは言えなくも、防衛的な観点から考えれば、避けがたいことだったのかもしれない。日本だけが道を誤ったのではなく、先進国が皆、取った道だった。

 

 

 

 

そうじゃないよ、全然違う、この歌で

♪大切な処で道を間違えたみたいですね♪

と言っているのは、

ナイロビの大自然の中で暮らす彼が感じているのは、日本は、戦後まるで

「日本株式会社」のように、経済最優先の国になってしまった、

ということかもしれない。

 

経済、給料、GDPよりも大事なものがあるのではないか、と。

大自然と人間と動物と、そして、神の存在と。

そういうものを肌で感じながら

自分は生きたいと、日本の友に宛てた手紙。

 

偏差値、受験勉強、大会社、通勤電車、経済成長、精神的なストレス、自殺、エンドレスな欲望、住宅ローン、防衛産業、コンピュータ、携帯電話、インターネット、少子化、年金問題、これらの言葉が現代日本を象徴している。そういう日本で、手紙の主は心が疲れてしまったのかもしれない。

 

もちろん、日本には、平和、料理が美味しい、清潔、人々が親切、犯罪が少ない、四季があるといった良さもある。しかし、これらの良さは、経済発展とはまた別物かもしれない。もっとも大切な日本の特質かもしれない。

 

なかなか難しい話ですけど。

 

自分はどう生きるか。

国はどう進んでいくべきか。

 

 

余談ですが、私の父は、昭和30年頃にエジプトやケニアに仕事で滞在していました。自慢のライカでたくさん写真を撮っていました。一体、何の仕事をしていたのだろう。スフィンクスやライオンの写真もたくさん見ました。彼は自慢のローデンストックかレイバンのサングラスをしてラクダに跨って写っていました。

 

私も20代のときにアフリカ旅行を考えましたが、黄熱病とか何か2種のワクチンを接種しなければいけないと聞いて、びびって断念しました滝汗