今日も在宅勤務。在宅勤務だと通勤時間がないから、往復の通勤時間分、約2時間が浮く。それだけ自分の時間が増えるわけだ。そもそも営業なのに出張も自粛中だから、出張する時間、移動時間なども考えれば、相当時間が余る。ヒマになって当たり前だ。にも拘わらず、周囲の営業マンたちはそれなりに忙しそうにしている。本当にそんなに忙しいのか。悲しい日本人の習性で、忙しそうにしていないと評価が落ちると思って、忙しそうにしているのか。

 

私は6時半くらいからメールをチェックして9時には一段落してしまった。だから、図書館へ歩いて行った。途中、大きな病院の前を通る。病院の前にはタクシーとか介護者用の車とかが所せましと停まっている。病院の中を外から覗くとすごい人だ。混んでいる。勝手な想像だけど、老人の患者が多いために、付添人もいて、患者数x2くらいの人がいるのだろう。

 

道を歩いていても、すれ違う人は老人が多い。図書館も老人だらけだ。借りていた本を返して、あらたに本を借りてきた。ゴルフのこの本は借りるのは2回目。左上はジャン・コクトーの『恐るべき子供たち』、真ん中下は、酒井順子のエッセイ『次の人、どうぞ!』。

 

 

 

 

1980年に私は二十歳だった。村上春樹がデビューした年でもある。小此木啓吾の『モラトリアム人間の時代』が出た年でもある。世間では、やがて日本は4人に1人が65歳以上の高齢国家になる、などと言われていた。でも、本当になっちゃったんですよね。4人に1人というより、3人に1人に近い。

 

サザンオールスターズの3枚目のアルバム「タイニーバブルス」が出たのもこの年だ。私はレコードを買いましたよ。このアルバムに入っている「タバコロードにセクシーばあちゃん」がとても印象深かった。かつてセクシーな女性だった御婆ちゃん、彼氏と恋もした。夢も多かった。時が流れ、90歳になった。死んでしまった爺ちゃんは、どこへ行ったと探している・・・。

 

 

 

 

そんな歌を歌っていた桑田佳祐も当時はまだ20代前半だったが、今はもう66歳になった。癌を克服して、頑張っている。

 

1980年はバブルの始まりの年でもあった。そして、10年後にバブルは終焉を迎え、長い長いデフレの時代になった。第二次安倍内閣時代に株価は少しだけ快復した。しかし、米中経済摩擦、コロナ、ロシアのウクライナ侵攻とネガティブな事件は続く。

 

コロナ禍で自粛生活を続けながら、TVではプーチンの狂人的な行動に関する報道を見て、一方、中国では上海でロックダウン、北朝鮮では数十万人の感染者が発見。今日の株価も冴えない。大変な時代になっちゃったなと思います。今、若い人たちは何を考えているのだろう。

 

5年くらい前だったか、次男にこの高齢化社会について意見を求めたら

「老人がみんな死んじゃえば解決するじゃない?」

って言っていた。確かにそうかもしれない。

 

だけど、何が解決されるのだろう。