地上波TVで観ました。

題名:『夕陽のガンマン』(伊: Per qualche dollaro in più、英: For a Few Dollars More、原題の意味は「もう数ドルのために」)、1965年イタリア映画

監督:セルジオ・レオーネ

出演:クリント・イーストウッド、リー・ヴァン・クリーフ、ジャン・マリア・ヴォロンテ

音楽:エンニオ・モリコーネ

 

私は日本語吹き替え版を観たのですが、原作はイタリア語なのです。マカロニ・ウエスタンの代表作。映画の舞台は米国テキサス州のエルパソあたりなのですが、実際の撮影はスペイン。監督はイタリア人で、悪役のジャンもイタリア人。どうしてこの時期、イタリア版の西部劇が流行ったのか私にはよくわからない。クリントもイタリア語をしゃべったのかしら。

 

このところ、スピード感あるテンポの速い映画を観てきたけれど、この映画はそんなには速くない。ゆっくりと、緊張感をもって話は進む。クリントやリーの顔がアップに映っているだけで、こちらは固唾を飲んで緊張する。バンバン撃ち合いをするわけではない。しかし、一発一発が迫力がある。音楽もいい。クリントもまだ25歳だ。若いけれど、すでに十分渋くて貫禄がある。この映画の中では「あの若造」などと呼ばれる。当然、共演者、関係者の多くは既に他界している。

 

 

 

二人の賞金稼ぎが、大物のワルを倒すために協力する。賞金稼ぎの二人とは、クリントとリー。眼光鋭いリーも渋い。二人が沈黙しているだけでも迫力がある。

 

 

 

ギャングの1人、クラウス・キンスキーはドイツ人。彼の次女がナスターシャ・キンスキーだ。政治家の次に俳優の世襲は多いかもしれない。能力と言うよりもルックス的なもの、醸し出す雰囲気が重要なのかもしれない。

 

そして、音楽はエンニオ・モリコーネ。イタリア人。数々の賞を受賞した。残念ながら今年の7月に91歳で他界した。彼の数ある音楽の中でも私は「ニューシネマ・パラダイス」が大好きだ。

 

西部劇映画の名作中の名作です。永遠に残りそうな気がします。