閲覧ありがとうございます、八月一日空です。
以前、解離性多重人格障害を抱える人への接し方を紹介しました。
ですが解離性人格障害の傾向としていくつかの分類があります。
その中の1つに憑依人格という人格の概念があるのですが、今回はこの憑依人格について紹介します。
憑依と聞くと悪霊や別の何かが憑依して、別人格を形成するように聞こえますが半分はその通りです。
そもそも別人格とは、自分の内側から出来た全く別の存在の事です。
ですが稀にエクソシズムや悪霊の憑依といって、自分の外側にいる存在が別人格として憑依するという事もありました。
現に憑依によって苦しむ人の為に除霊を行っている人も、こういった憑依人格を認めてはいます。
こう聞くと憑依人格とはかなり怖いイメージしか思い浮かばないかもしれません。
しかしこれはあくまで1つの説であって、憑依人格に関してもう1つの説があります。
それは憑依している人格さえも自分が創りあげてしまった何かではないかという説です。
解離性多重人格障害についての概念は様々ですが、「憑依人格も救済人格の一種ではないか」と一部では囁かれています。
救済人格とはその名の通り、自分を救ってくれる人格の事です。
例えば主人格にとって母親的存在だったり、逆に主人格にとっての子供だったりと種類は様々です。
ですがこの救済人格自体、空想上から出来た何かではないかという説があるのです。
つまり自分がどうであればよかったか、誰に助けを求めるべきかという感情が人格を形成している訳です。
普通の解離性多重人格障害であれば、無意識にトラウマやストレスによって解離を起こすので、また少し意味が違うかもしれません。
そうなってくると、正直頭がこんがらがってきますよね。
なら憑依人格は本当に悪霊などが憑依しているのか、それとも憑依していると感じてしまうだけなのかは明確にはなっていません。
少し話は変わりますが、もし憑依人格が何者が憑依している場合、タルパと同じじゃないかといわれたりもします。
確かにタルパもマスターには憑依は出来るので、状況は似ているようにも思います。
ですがタルパによる憑依と、憑依人格は違うんです。
タルパの場合ならマスターがある程度制御が出来ますが、人格障害の場合は自分でコントロールが出来ません。
むしろ憑依人格が想像によるものだったとした時、タルパよイマジナリーフレンドに近いでしょう。
以前、イマジナリーフレンドが解離を起こしてしまうきっかけについて紹介しました。
そこでも紹介した通り、想像した別の何かが別人格となって主導権を握ってしまう事はあり得るのです。
ただこれはあくまで、憑依人格が想像した存在の場合の話です。
かつてラルフ・B・アリソンという精神科医もこの2つについて述べていますが、簡潔にいうと、その説はかなり複雑でした。
実際、精神医学にスピリチュアルな話を持ち混むのはどうかは永遠のテーマでもあります。
なので今回紹介した憑依人格に関しても、2つの視点から見た前提のものです。
中には、人格障害を抱える人に憑依した存在を除霊する人も少なくありません。
ですがその場合はカウンセリングを受けつつ、除霊をするのが前提だそうです。
はたして除霊が必要なのかについては、その人の状況によるといえるでしょう。
解離性多重人格障害についての概念については、今も尚色々と意見が飛び交っています。
医学的観点か、それとも別の視点からかによっても話は違ってくるので非常に難しいです。
ですが意見や様々な観点が飛び交うのは、人格障害の話についてだけではありません。
今はとある恋愛についての観点で揉めて、苦しんでいる人も多いです。
そのとある恋愛についての観点は、また今度紹介します!
現在はフリーですが、普段はシナリオや記事ライディングを主に活動しております。
その他にも小説、作詞、絵本のレイアウトなども行っていますので、よろしければそちらの活動もご覧下さい。