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イ ダイのブログ

日常の日々などをブログを通じて語っていきたいと思っています。コメント、メッセージくれたら嬉しくて堪らないなぁ。是非、皆の声を待ってます。

 遥かなる大帝国、キャシーアイランドの国王は島の全ての町や村を掌握化し、王子ナリスンは後を継ぐ王子としてその地にて君臨していた。ナリスンにはキャシーアイランドの名からそのままとったキャシーというジャーマンシェパードという犬種のペットがいた。

ナリスンはわがままで気が短く意地っ張りで、国王が御病気だというのにどうでもいいというような態度でルービックキューブをして遊んでいた。キャシーはナリスンが退屈するとルービックキューブをくわえ、ナリスンの元へ寄り添うのだった。

国王は寿命が近く、死が近づいてきた。四百年も続いた政権を継いだ中でまさに御臨終の時だった。そんな時、キャシーが「クーンクーン」と泣く。国王の死を予期していたのだ。

キャシーにかまわれ、じゃれ合っていると、「大変です。国王様がお亡くなりになれました」と使いの者が王子の部屋に来る。

「そうか、下がれ」

 親父、とうとう亡くなったか。俺がこの国を支配する気などなれん。準備ができてるなどと言えば、国のものが安心するだろうが。

あの親父、俺に一切怒ったことない。おかげで俺はわがまま王子呼ばわりだ。この国に用はない。家出でもするか。

 親父が亡くなったその日の夜、俺はキャシーと家出した。このキャシーアイランドに不動のものとなった城を出て山で野宿した。

強がりながらも、温かな目で見つめる親父を思い出すと涙が出た。

キャシーは国王の代わりとなり涙をペロペロ舐めながら傍に居座るのだった。

「俺はこれからどうすれば、どうすればいい?キャシー」そう尋ねると、キャシーはルービックキューブをくわえ、ナリスンの前に置くのだった。

「このルービックキューブの思い出。あの少年時代、親父が暇な時に、いつも目の前にルービックキューブを置いてくれた時と同じだ」親父と同じようにルービックキューブをキャシーは差し出す。

 キャシーはしっかりと記憶していた。国王の記憶も、若き日の王子の記憶も。さらに親父と同じようにナリスンを見つめる。親父みたいに逞しく生きろというのか。親父は戦いが好きだった。その点、俺は一度も戦ったことがない。くそっ、この先が思いやられる。親父だったらこんな時、強い姿勢でいられたのに。キャシー。親父が亡くなった今、キャシーは親父と同じ強い姿勢でいる。親父を思い出すよ。親父、いつも一緒だな。キャシー。親父の代わりとなりキャシーは傍で伏せをしている。

 親父、やっぱり俺、後を継ぐよ。目覚めたかのように俺は城へと向かう。皆が俺を待っている。親父の後を継ぐ俺を待っている。

 

「ただ今、戻った。キャシーのようにいや俺が親父の重荷を切る」

この国を親父のように治めたい。

 親父亡き後、この国を継ぐのは俺だ。キャシー、君が親父のような強い姿勢を教えてくれた。

 この国をキャシーと共に親父の代わりとなり治めよう。

 キャシー。大切なものは君が全て教えてくれた。親父亡き後もキャシーと共に生きてみる。

 城は落ち着きを取り戻した。それと共に俺が国王となる儀式は始まった。

 親父、この大帝国を俺は親父の代わりとなり継ごうと思う。

 そして、親父のような強い姿勢をキャシーのように見せてやりたいんだ。親父とキャシーを誇りに思う。そしてこの国を。