東京都・住吉神社(中央区佃) | 神社に隠れていたモノ

神社に隠れていたモノ

神社の彫刻を見て、何の物語か教えてほしいと思ったことがあり、調べた結果をブログします。タイトル「神社に隠れていたモノ」は覆屋の中にこんな素晴らしい彫刻が隠れていたのかという思いから付けました。

2024年6月17日 東京都中央区佃の住吉神社に参拝しました。

 

由緒:家康公が関東下降の際、摂津国佃の漁夫33人と住吉の社の神職平岡権大夫好次が分神霊を奉載し江戸へ下り、寛永年間に幕府より鐵砲洲向かいの干潟を賜り築島しました。そして故郷の名をとり佃島とし、この地に社地を定め、正保3年(1646)6月29日 住吉三神、神功皇后、徳川家康の御神霊を奉遷祭祀しました。これが佃住吉神社の起源です。佃島は江戸湊の入口に位置し、海運業、各問屋組合をはじめ多くの人々から海上安全、渡航安全の守護神として信仰を集めました。

 

鳥居

 

拝殿

 

水盤舎
明治2年に建てられました。四周の欄間には、佃島周辺を描いた浮彫が配されています。手を清める水盤は天保12年(1841)に木綿問屋の「白子組」から奉納されました。

 

水盤舎の欄間に、佃島周辺を描いた彫刻があります。

 

欄間の正面:石川島の灯台を背景にした佃の渡し

(拡大)

 

欄間の右側:網を打つ小舟

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欄間の背面:魚取り?

 

欄間の左側:帆をはった回船

 

欄間の内側:潮干狩り

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コメント:江戸時代に創建された歴史ある神社。水盤舎(明治時代の作品)の彫刻には、佃島周辺を描いてあり、面白い。

 

 

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