栃木県・天満宮(新吉水町) | 神社に隠れていたモノ

神社に隠れていたモノ

神社の彫刻を見て、何の物語か教えてほしいと思ったことがあり、調べた結果をブログします。タイトル「神社に隠れていたモノ」は覆屋の中にこんな素晴らしい彫刻が隠れていたのかという思いから付けました。

2024年6月11日 栃木県佐野市新吉水町の天満宮に参拝しました。

 

由緒:主祭神は菅原道真命。唐沢城主累代の崇敬社で、明治維新の前まで毎年佐野家より祭祀料が奉納されました。大正7年(1918)に田原八幡宮(誉田別命)を合祀しました。

 

鳥居

 

拝殿

 

本殿

 

本殿

 

右面の胴羽目:二十四孝 朱壽昌
朱壽昌が7歳の時に朱寿昌の父親と母親が別れました。そのため、朱寿昌は母のことを良く覚えていないと嘆いていました。そして会えないまま50年が過ぎました。ある時、役人となっていた朱寿昌は、安定した役人の仕事を辞め、妻子までも捨てて、自分の血でお経を書き、「母に会わせたまえ」と天へ祈りました。すると、秦に母がいると告げられ、遂に母に会えたという。

 

背面の胴羽目:二十四孝 王裒
王裒 の母は雷を怖がる人でした。そのため、母が死んでしまった後にも、雷の鳴り響いた時には、 王裒 は母の墓所へ行き、「自分はここにいます」と死んだ母を力づけた。このように両親が亡くなった後まで孝行をしたという。

 

左面の胴羽目:二十四孝 唐夫人
唐夫人は、姑の長孫夫人によく仕え、姑の髪を毎朝整え、歯が無い姑のために自分の乳を与えるなどして尽くしました。ある時、姑は死期を悟り、一族を集めて「唐夫人の恩に報いることができず、今死のうとしているのが心残りだ。唐夫人の孝行を真似れば、必ず繁栄するでしょう」と言いました。この話は「乳姑不怠」として知られるようになり、姑に孝行なのは珍しいと、皆褒め称えたと言います。

 

右面の脇障子:鶴

左面の脇障子:亀

 

コメント:高い台の上にある本殿に、彩色された彫刻があります。2010年ぐらいに塗り直されたらしくまだ色鮮やかです。

 

 

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