茨城県・龍華山安穏寺 | 神社に隠れていたモノ

神社に隠れていたモノ

神社の彫刻を見て、何の物語か教えてほしいと思ったことがあり、調べた結果をブログします。タイトル「神社に隠れていたモノ」は覆屋の中にこんな素晴らしい彫刻が隠れていたのかという思いから付けました。

2023年10月22日 茨城県稲敷市阿波の龍華山安穏寺に参拝しました。

 

由緒

龍華山安穏寺は、大杉神社に隣接する天台宗の寺です。大杉神社の別当寺として、延暦24年(805)に僧快賢が建立しました。かつては二十石余の御朱印を賜る程の盛大さを誇りましたが、寛政10年の火災により本堂以外は消失してしまいました。木造安穏寺弥勒仏坐像・木造不動明王立像・本堂は稲敷市指定文化財です。

本堂

 

向拝

 

中備:唐子遊び--演奏  唐破風下:布袋

 

欄間に、干支とおそらく十二神将を彫刻している。
十二神将は、薬師如来の十二の大願に応じて、それぞれが昼夜の十二の時、十二の月、または十二の方角を守るという。そのため中国や日本では対応する十二支がある。また、十二神将にはそれぞれ本地(化身前の本来の姿)の如来・菩薩・明王がある。各神将がそれぞれ7千、総計8万4千の眷属夜叉を率い、それは人間の持つ煩悩の数に対応しているという。 

 

背面の胴羽目:(左側)松と?、(右側)松と梅

 

 

ネズミ

 

 

 

 

 

 

 

ウサギ

 

 

 

コメント:十二神将と対応する干支がある。しかし、彫刻された武器から推測されるが十二神将と、薬師寺や日光東照宮(輪王寺 薬師堂)の十二神将が合っていない。

 

***  神社と彫刻のリスト  ***