山梨県・黒戸奈神社 | 神社に隠れていたモノ

神社に隠れていたモノ

神社の彫刻を見て、何の物語か教えてほしいと思ったことがあり、調べた結果をブログします。タイトル「神社に隠れていたモノ」は覆屋の中にこんな素晴らしい彫刻が隠れていたのかという思いから付けました。

2023年5月2日 山梨県甲府市黒平町の黒戸奈神社に参拝しました。

 

由緒

創建年代は不詳であるが、古くは甲府市御岳町にある金櫻神社の神領で、当社も金櫻神社末社百二十社の一社だったという。本殿内幣束に大山祇命、手置帆負命、彦狭知命、八耳皇子と共に鎮風神鎮火神と記されており、文化二年とある。明治八年村社に列せられている。

鳥居と桜

 

5月初旬というのに桜が満開でした。遅咲きの桜のようです。

 

玉垣と本殿  玉垣の中に入れます


 

本殿

 

懸魚:応龍  唐破風下:鯉

 

右面の胴羽目:玉巵弾琴
玉巵は西王母の娘で、太真王の夫人であった。玉巵は琴の名人で、一弦琴を弾ずれば、百禽の鳥が飛来したという。また時には、白龍に乗り四海を周遊したとも伝えられる。

 

左面の胴羽目:菊慈童
周の穆王に仕えた慈童で、王の枕を跨いだ罪で辺境の深山に流された。しかし、少年に悪意のないことを知って憐れんだ王が、その枕に二句の偈(仏徳を讃えた詩)を書き添えて与えました。慈童がその句を菊の葉に写したところ、菊の葉に付いた露が不老不死の霊水となり、不老不死になったという。

 

背面の胴羽目は無し

 

右面の脇障子:鶴

 

左面の脇障子:鳥

 

コメント:山奥に神社があり、行くのが大変でしたが、素晴らしい彫刻でした。

 

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