千葉県・岩名香取大神社 | 神社に隠れていたモノ

神社に隠れていたモノ

神社の彫刻を見て、何の物語か教えてほしいと思ったことがあり、調べた結果をブログします。タイトル「神社に隠れていたモノ」は覆屋の中にこんな素晴らしい彫刻が隠れていたのかという思いから付けました。

2022年8月20日  千葉県野田市岩名の岩名香取大神社に参拝しました。

 

由緒

祭神は経津主大神を祀っています。創立について明確ではありませんが、元和年間(1615~1624)の創建と伝わっています。天明4年(1614)6月正一位を贈られています。境内は真光寺所有でしたが、昭和12年(1937)に神社所有となりました。

 

鳥居

 

拝殿

 

本殿と玉垣

 

本殿

 

右面の胴羽目:不明   木に何かを書いているようですが・・・。見物人がいるから、白桜十字詩とは違うでしょう。見たことのない構図です。 (2022.12.06修正)

右面の胴羽目:右面の胴羽目:王羲之  (筆を持つ人の服装や姿勢が似ているので、王羲之とします。)
王羲之は東晋時代(317~420年)に活躍した中国の政治家・書家。楷書・行書・草書の三体を芸術的に完成させ、書聖と称される。

王羲之は興に乗ると手近な物に字を書いてしまう癖があった。王羲之が所用で都へ行った時、出発に際して壁に字を書いた。息子の王献之はいたずら心をおこして、父が書いた字をこっそり拭い去り、同じ場所に同じ字を書いて、我ながらうまく書けたと思っていた。都から帰ってきた羲之は壁の字を見て、「あの時はよほど酔っていたと見える」とつぶやいた。これを聞いた献之は内心大いに恥じ入ったという。

  ** 王羲之の逸話はいろいろあります。彫刻は別の逸話かもしれません。

 

参考として、王義之 (鮮斎永濯画譜より)

 

左面の胴羽目:鞍馬天狗「僧正坊」から兵法を学ぶ牛若丸(義経)
幼い日の牛若丸(源義経)は、鞍馬山で鞍馬天狗「僧正坊」の指導のもと、夜な夜なカラス天狗達と剣術や妖術を習い、兵法を学んでいたという。

 

背面の胴羽目は無し。

右面の脇障子:松と鷹

 

左面の脇障子:松と鷹

 

コメント:彫りは深くありませんが、人物の表情まで良く分かる良い彫刻だと思います。

 

***  神社と彫刻のリスト  ***