埼玉県・狭山八幡神社 その2/2 本殿 腰羽目、手水舎 | 神社に隠れていたモノ

神社に隠れていたモノ

神社の彫刻を見て、何の物語か教えてほしいと思ったことがあり、調べた結果をブログします。タイトル「神社に隠れていたモノ」は覆屋の中にこんな素晴らしい彫刻が隠れていたのかという思いから付けました。

2022年4月30日 埼玉県狭山市入間川の狭山八幡神社に参拝しました。

 

彫刻が多いため、2つに分けて記載します。

  ・埼玉県・狭山八幡神社 その1/2 拝殿、本殿 胴羽目

  ・埼玉県・狭山八幡神社 その2/2 本殿 腰羽目、手水舎

 

腰羽目には唐子の彫刻があります。

右面の腰羽目:唐子--雪玉転がし

 

右面の腰羽目:唐子--獅子舞

 

背面の腰羽目:唐子--魚取り

 

背面の腰羽目:唐子--相撲

 

左面の腰羽目:唐子--凧あげ? 糸車を持つ唐子がいます

 

左面の腰羽目:唐子--玉遊び

 

唐破風下:司馬温公の甕割り  蟇股:董奉

司馬温公の甕割り
温公は司馬光といい、北宋の政治家。「資治通鑑」を書いた学者としても知られています。子供の頃、大きな水瓶に落ちた友達を助けるために、石で瓶を割りました。大切な瓶を割ったので叱られることを覚悟していましたが、父親は温公をほめて、改めて命の大切さを教えたと言います。
董奉
その昔、中国は廬山というところに董奉という医師がいました。彼は人に尽くすために治療を行ってあえて治療代を受け取らず、その代わりに病気が治った人には、記念として杏の苗を植えてもらいました。そうして、いつしか10万余株の杏の木がうっそうと茂る大きな林ができあがったといわれています。また、董奉の傍らには常に虎がおり、害をなす者には襲いかかり、困っている者は助けたと云われています。

 

木鼻:龍(虹梁に龍の尾が巻き付いています)  持送:鳥

 

手挟:鳥

 

 

 

 

手水舎  中備に彫刻があります

 

中備:浦島太郎  玉手箱を持っています。既にあまり若くない感じ。

 

中備:乙姫 竜宮城が右奥にあります。

 

コメント:胴羽目のような目立つ所だけでなく、腰羽目など細部にわたって彫刻で飾り付けています。