埼玉県・六塚稲荷神社 | 神社に隠れていたモノ

神社に隠れていたモノ

神社の彫刻を見て、何の物語か教えてほしいと思ったことがあり、調べた結果をブログします。タイトル「神社に隠れていたモノ」は覆屋の中にこんな素晴らしい彫刻が隠れていたのかという思いから付けました。

2022年7月21日 埼玉県川越市元町の六塚稲荷神社に参拝しました。

 

由緒

川越城主太田道真(太田道灌の父)が当地を開拓する際に切り崩した六つの塚に稲荷社を祀ったといい、六つの塚の稲荷社だから六塚稲荷と称したとも、六つの稲荷社を当社へ合祀したから六塚稲荷と称したともいいます。当社本殿は川越市有形文化財に指定されています。

 

鳥居・拝殿

 

本殿    川越市有形文化財

 

右面の胴羽目:武内宿禰 宝珠を得る
神功皇后の三韓征伐に随行した折に、筑紫の海中より現れた海神である安曇磯良から、龍宮よりもたらされたという「干珠」と「満珠」の宝珠を授かります。その宝珠は潮の干満を自在に操る霊力があり潮を自在に操って、神功皇后の勝利に貢献したと云います。

 

背面の胴羽目:浦島太郎

 

左面の胴羽目は盗難に遭い、無くなったそうです。(立札より)

 

右面の脇障子:狐

 

左面の脇障子:狐

 

中備:龍  木鼻:獅子、獏

 

扉両脇:鯉の滝登り

 

コメント:素晴らしい彫刻です。左面の胴羽目が失われてしまったのが惜しい。

 

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