お姉ちゃんのお友達トラブルもある以前に、ぽのちゃんはじっとひとところにいるのが苦手でした。
お姉ちゃんの幼稚園では週に何回か幼稚園終わりに習い事の先生が来られて、いつもの降園時間より遅い時間に車でお迎えに行きます。
下の子がいるママさんも習い事の様子を見に下の子と一緒に習い事が終わるのを長椅子に座って待っています。
ぽのちゃんを連れて行くと沢山ある絵本を読みながら平和に習い事が終わるのを待つ、なんてとても難しいこと。
絵本は次から次に読んでと持ってきては終わり。を繰り返し、それに飽きると階段を上り下りを繰り返し、園庭の遊具で遊ぼうと靴を履きに行ったり、、、、、
とてもじゃないけど、お姉ちゃんの習い事の見学どころか、ただぽのちゃんを幼稚園の端で持て余すだけ。
そんな感じなので、お姉ちゃんには申し訳ないけど習い事が終わるギリギリの時間にお迎えに行って幼稚園ママさんたちと談笑もままならないまま、さっさと帰るが吉。
2歳になると私立幼稚園のプレ教室にみんな行くので、うちのぽのちゃんが参加していないのに気づいて他の幼稚園に行くの?なんて聞かれたり。
発達の遅れがあって、多動だしじっとしていられない。お姉ちゃんの幼稚園はお教室で座って取り組む事が多くて、とてもじゃないけどぽのちゃん、辛い事ばっかりだわ。とか理由を話すんだけど、2歳ならみんなそのくらいだよ。
うちもそんなんだよ。
下の子は面接で有利になるから、受けないともったいないよ。とか。
みんな自分の私立幼稚園が1番こどもにとっていい場所と思って疑っていないので、ぽのちゃんをプレにいれない問答をするのは本当に疲れました。
もう最後の方は、発達うんぬんじゃなくて就労することにしたから、別のところにいれるねん。と回答することにしました。
そしたら、なぜかそうなんや。すんって感じで去って行くので、多分金銭的に厳しいから就労して保育園に入れるんやな。みたいに受け取ったんだと思います。
本当に、ぽのちゃん2歳になりたての時はその様にするつもりでした。
戸建てを購入したばかりで金銭的に余裕が欲しかったんです。
歩いて3分くらいのところに子ども園があるので、そこにぽのちゃんを入れて時短フルタイムくらいに就労したいなと考えていました。
そのこども園にぽのちゃん2歳、4月に園の説明会に参加して。
これもぽのちゃん、グダグダ。
園長先生が教室ごとに説明して下さるのですが、ぽのちゃんなぜか床に大の字。
ゴロゴロゴロゴロ。
仕方がないので抱っこして移動。
移動してまた床にゴロゴロ、、、、の繰り返し。
こども園の様子は保育園半分。幼稚園半分。
朝は寒風摩擦に始まり、今日の日にちと曜日、英語の授業などなど。
お姉ちゃんの私立幼稚園よりスケジュールぎっしりです。
お給食もあって、本当に家から近いので便利で良さそうですが、ぽのちゃんはすでに説明会の時から他の子と様子が違い床にゴロゴロしています。
これはこのままではこの園に馴染むことは難しい。
もし、ここに入りたいと思ったら、月1の市の発達支援教室だけでなく、もっと集団に入って発達を促す環境に置かないと。
そう思って、自宅から通えるプレ幼稚園を探しまくりました。
結局、探してプレ幼稚園に通ったのは、隣の学区ののどかな田畑が広がる公立幼稚園。
ここはほんとに私のこころを洗い流してくれる。穏やかな時間が流れて、帰ってきたなと感じる場所。
その田畑が広がる風景は私の生まれ育った田舎の実家の様子にそっくり。
隣の学区なのに、過疎地で高齢化がひどく、他の学区から通ってくれる子どもをいつも募集しているような幼稚園でした。
なのに、公立だから先生の数が減るでもなく、めちゃ先生いっぱい!
年少さんは10人くらい。担任の先生に補助の先生。あと園長先生もイベントには参加するので、10対時には3人の先生が対応している様でした。
園庭は青い芝生におおわれていて、夏の水遊びで柔らかな芝生の上を裸足で走ると、これが本当に気持ちがいいんです。
こども達が自分でどうしたいかを大切にしてくれる。
地域の方はちょくちょくこども達の様子を見に来てくれて、園庭になっているキウイやさくらんぼ、芝のお手入れの相談、春にはたけのこほり、夏は川遊びなどなど。
となりの田畑はご厚意で春は菜の花、秋にはコスモスがいっぱい。
こども達はいつも汗だくになりながら裸足で園庭を駆け回ります。
2歳も終わりの秋頃。
私は結局、就労することを諦め、送迎のため軽自動車を1台追加購入して、ぽのちゃんをこののどかな公立幼稚園に入れることにしました。
就労したかったのに、自動車まで購入してお財布は乏しくなるばかり。
でも、ぽのちゃんの笑顔と発達はお金では買えない。
今が人生で1番乏しい時。
主人と相談して、幼稚園をその公立幼稚園に決めることにしました。