ウエディングカメラマンの裏話-結婚式 スナップ写真

僕にご結婚式の撮影依頼をいただいたのですが、
都合がつかず他のカメラマンにご依頼をいただいたお二人。
先日そのカメラマンが撮影した写真が納品になったそうなのですが…。

花嫁さんはこれから結婚式をされるカップルに、
私たちの失敗談としての経験を生かしていただければと、僕に連絡をして下さいました。
とても心苦しい想い出、なかなか出来る事ではありませんよね。

以下花嫁さんからいただいたメールです。
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無事に結婚式も終わり、
アルバムや写真データが手元に届き、
後悔する所がありましたのでメールさせていただきました。

こんなメールをしていいものかと考えましたが、
この失敗談をブログに載せていただくことができたら、
同じような後悔をする花嫁さんが減るかなと思っております。

私たちはテーブルフォトをしました。
進行の妨げにならぬようカメラマンのカメラのみでの撮影としました。
くじ引きで引いたおもしろポーズを皆でしたのでワイワイガヤガヤしながらの撮影でしたが、
司会の方も誘導してくれ、割とスムーズにできたと思っていました。

しかし、出来上がった写真を見ると…。

データは1テーブル1枚の写真のみ。

それなのに、皆あちこち向いていてカメラ目線なのは2人くらい。
(ほぼ全員カメラ目線のテーブルも2枚くらいありましたが…。)

テーブルフォトの写真を使って、
それぞれに年賀状を作ろうと思ってたのに、
こんな横顔の写真を使ってもいいものかと悩んでいます。

「テーブルフォトでは、カメラに目線を集めた写真を撮ってください」
ここまで注文しなかった私たちの落ち度なんですかね。

未来の新郎新婦さんが、同じ失敗を繰り返しませんように、
どうかダパンダさんよりアドバイスをお願いします。

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テーブルフォトとか集合写真、たくさんの人数が写っている写真というのは、
こういったトラブルが実はとても多いです。

今回の場合は「テーブルフォトを年賀状でそれぞれ皆様に」という計画があったので、
目線がバラバラではたしかに配りづらいかも知れませんね。
僕的にはそれはそれで雰囲気があって良いのかと思いましたが、
新郎新婦さんが納得しない以上問題有りですよね。

テーブルフォトや集合写真にトラブルが多い理由、
それはカメラマンの技量の問題だけでは無いことが多いからです。

例えばスナップで撮影する80名の集合写真、
限られた短い時間、スペースや光量的に厳しい条件化で撮影をして、
顔が完全に写っていない、目をつぶっている人がたくさんいる。
なんてことは珍しいことではありません。

いくらファインダーで確認しても撮影時に動かれる方は多いですし、
一人が動けば後ろの人も動いていかれます。
いくら上手く撮影時に誘導してもそういったことは起こってしまうのです。

そしてテーブルフォトですが、僕は平均8枚各テーブルでシャッターを押します。
その中でお渡しするのは2~3枚ぐらいですかね。
ベストなものをチョイスしてお渡ししています。

なぜ8枚撮影するかというと、末広がりの8と言うよくわからないこだわりもありますが、
僕が撮影している横などでゲストの方が撮影していて、
目線が僕のカメラにきていないことが多いからです。
デジタルカメラや携帯電話で撮影することが多くなってきたので、
そういうことも想定して撮らないといけない時代になりました。

ゲストの方のカメラはこっそりきて、こっそり撮って、こっそり去って行きます。
こっそりなので対応策がないのですが、こちら側で何らかの対応をしなければいけません。
というわけで、なるべく多く撮影してトラブルを回避しています。

「それなら、声かけたり合図したりして気を惹いて撮影すればいいじゃないか!」
と思われた方もいらっしゃったかと思いますが、

たいていのお客様はこちらを向いてくれますが、稀にいくら僕が手を上げて、
「こちらのカメラで撮ります、こちら向いてくださーい!」と大声を張り上げても、
僕のカメラに向いてくれない人はいます。
何台ものたくさんのカメラがあって、
それぞれが好きなカメラに目を向けるからから目線がばらけるわけです。

直接その方に「お願いですから、こちらを向いて下さい」とお願いしても無理な場合、
もう一度の2回まではお願い口調で言いますが、
3回目からは失礼にあたるので、それ以上の無理強いはしません。
聞こえないのではなく、こちらを向いてくれないのです。

ですのでそのままの自然な表情を撮ります。
それはその表情をそのお客様が望んでいたという解釈をします。
あえて目線をはずされたり、変顔をしたり、
他のお客様をいじったりしてテーブルフォトに写られるゲストの方もいらっしゃいます。
そういう解釈です。

新郎新婦がよい表情をしてもそれを撮影できる腕がなければカメラマンではありませんが、
被写体の協力がなければどうにもならない撮影も実際にあります。

写真はそこにある情景を切り取ることしか出来ません。
その情景を作り出して切り取ることもカメラマンの仕事ですが、
上記のようになかなか難しいことも多々あるのです。

ご投稿いただいたお二人も、事前にオーダーしておけばと後悔されていましたが、
通常「こちら向いて下さい」といって目線有りで撮影するのがテーブルフォトなので、
このカメラマンがどう撮影していたかはわかりませんが、
仮に「完全な目線有りのテーブルフォト」とオーダーしていても、
被写体のご協力ありきなので、カメラマンの力量次第ではカバーしきれないこともあります。
予防策はなんとも言えないというのが現実ですかね。
新郎新婦さんが「プロカメラマンさんのカメラを見てください!」
とその場でゲストの皆様に各卓ごとにお願いするしかないですかね。

ちなみに僕はこういったトラブルはありませんが、
こういった見方もあるのだと心に刻みました。
写真は難しいなとつくづく思う、お話でありました。


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