ウエディングカメラマンの裏話-結婚式 写真

僕の好きな、Mr.childrenの楽曲にも同タイトルの曲があります。
『memento mori』(メメント・モリ)とは、
ラテン語で「自分がいつか必ず死ぬことを忘れるな」という意味です。
つまり「人として生をうけたことを大切に生きなさい」という意味も含まれています。

東日本大震災で改めて身に染みた言葉です。
生と死の狭間に生きているのが人なんですよね。

花とmemento mori

花は大空を見つめて咲くことを夢見ながら、
大地に根付きたくさんの栄養を吸収して育ち花を咲かせます。
人の生き方も似ていますよね。
生まれてから家族からたくさんの愛情を注がれて、大きく育ち夢に向かって邁進していく。
仕事で花を咲かせたり、家族と一緒に大きな花を咲かせたり、
大好きな人と色々な花を咲かせていく。

そして始まりがあれば終わりがあるのが物事の常。
大地に根付き、種は幹になり、幹はつぼみになり、つぼみは花開き、そして形を変えていきます。

6年前に撮影させていただいた新郎さんから、先日ご連絡をいただきました。
奥様をご病気でつい先日亡くされたという訃報でした。
遺影にはなくなる数ヶ月前に近所の公園で撮影した笑顔いっぱいの写真が使われていました。

その写真は、奥様からある日電話があって撮影させていただいたものです。

「私1人で写真を撮ってほしいんです、笑顔の写真がやっぱりいいかな、
この年でオーディション受けてみようと思っているんです」

普通にオーディション撮影のつもりでお会いしたのですが、
表情や目を見る限り、これからオーディションに応募する希望に満ちた雰囲気ではないんですよね。
何となく察しがつきましたが、ご本人がオーディション用と言われているので、
明るい表情や色々な撮影をさせていただきました。

きっと奥様には余命が判っていたのでしょうね。
余命が判っていたから写真を撮り、生きてきた証を残したのかと思います。

そして「写真をオーディション用にプリントしますのでセレクトしてくださいね」
とお願いすると、もうあふれるばかりの笑顔の写真を1枚選んできました。
オーディション用にと言われたので、
あえて3枚選んで下さいとお願いしたのですが、1枚を選ばれてきました。
添え書きには「お察しのように遺影に使って下さい」と。

実はこの撮影自体はご主人には内緒での撮影だったようです、
ご主人は病院から余命についての説明はあったそうなのですが、本人には知らせなかったそうです。
でも、自分の身体のことをすべてわかっていたのでしょうね。

ご主人が写真のこと知ったのは奥様が亡くなられて遺品を確認したら、
「遺影の写真はこれで」というメモと一緒に大事に保管されていたそうです。

カメラに向かって思いっきり笑ってピースサインをしている奥様。
「遺影だけにイエイ」という奥様が書かれたメモをご主人が見て、
思わずクスッとされたそうです。

散るのが判っていても可憐に咲こうとする花、
運命に導かれながらも残された大切な者を守ろうとする愛という幹。
命の深さと家族の愛の深さ、そして今こうして生きているのは奇跡なんだ、
ということを考えさせていただいた出来事でした。

今でも空の上で大きな笑顔の花を咲かせて、
周りのみんなを笑顔にしているのでしょうね。
来るときが来たら僕もその笑顔の花を見にいこうと思っています。
それまでは見られるだけたくさんの笑顔をみて、
笑顔のおみやげを持って行きたいと思っています。

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