ウエディングカメラマンの裏話*-結婚式写真
(写真は本文とは関係ないです)

先日撮影させていただいた花嫁さんのお母様は、
花嫁さんが中学生の時に他界されました。
思春期の時期にお母様がいなくなり大変つらい思いをされたそうです。

花嫁さんには2歳上のお姉様がいらっしゃいます。
お父様とお姉様と家族3人で手を取り合って、今まで過ごされてきました。

しかしながらお母様が他界されたつらい思いは花嫁さんだけではなく、
お父様、そしてお姉様の心にも強く響いたようです。
お姉様はお母様が亡くなってから12年間、笑うことができなくなってしまいました。
微笑むことも心が笑うこともできなくなってしまいました。

花嫁さんはお姉様を気遣い、色々な事をされたそうです。
でも大好きな旅行に行っても、お姉様の心は一切楽しむことはできず、
「お母さんと来ていればどんな気持ちだったのかな」
と逆の方向に考えてしまうことが多かったのだとか。

晴れの日の結婚式、お姉様は「寂しい顔で出席するのは申し訳ないから」
と妹を気遣って結婚式の出席を控えようとしたそうですが、
そこは姉妹、花嫁さんはお姉様のそんな気持ちを察して、
「お母さんも来てくれると思うから家族みんなでお祝いしてね」
とお願いして出席してくれたそうです。

そして「姉の笑顔を撮ってほしい」

これが花嫁さんからリクエストされた唯一の撮影リクエストでした。
なんとか笑顔の写真が撮れればなと思い、色々な事を考えました。
お姉様の好きな上高地の話とか、登山の話とか、
当日お姉様と話しながら撮影出来ればなと色々情報収集して、結婚式に臨みました。

お姉様も写真がお好きとのことで、カメラやフィルムの話をしましたが、
淡々と話されていてやはり感情の起伏がないのですよね。
そして「フィルム全盛期が懐かしかったな」と懐古されてきたので、
話を変えるとやはり同じような懐古の方向に行ってしまわれました。

不安に思っていたときに挙式時間になったので、
今度は新郎新婦の撮影に集中です。
でも次の会話はどうしようという気持ちもありました。
お姉様と無理に笑顔になるように話しても難しいものは難しいですし、
それが影響して余計に心を閉ざされても…。
と頭の中で考えをグルグル回していると、
お姉様の視線がふと和らいだ気がして、お姉様をみると、
そんな気がしただけのようでした、表情は先ほどと変わりません。

けれど披露宴の入場の時にお姉様はとても優しい笑顔をみせてくれました。

メインテーブルに着いた妹さんを優しく見つめるお姉様の視線。
その視線はとても優しくとてもやわらかい視線でした。
そして自然な笑顔になり妹を優しく優しく見つめていました。
その笑顔に気付いたときの花嫁さんの感動的な表情はすごくステキな笑顔でした。

またお姉様を見つめるお父様の視線、感動的な時間でした。
その場所にきっとお母様もいらしたのでしょうね。
家族みんなで笑顔になるって素晴らしいことですよね。

結婚式って誰もが笑顔になる魔法に包まれているんだなあ、
感動の時間を撮影させていただいて、
僕も幸せの魔法に包まれたある日の結婚式のお話でした。

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