
ご結婚式当日新郎新婦がお仕度される部屋に伺うと、
テーブルの上にたくさんの真っ白なバラの花束が置かれていました。
その数は100本以上でしょうか、こんな大きさの花束を見るのは初めてです。
大きなこの花束は花嫁のお父様から贈られたものでした。
花嫁のお父様は、花嫁が5歳の頃病気にかかって仕事を辞めたときに、
お母様との離婚を余儀なくされたそうです。
大好きなお父様が家から出て行くときのことを今でも鮮明に覚えていて、
思い出す度に涙があふれていたそうです。
その後お母様は別の男性と再婚し、新しいお父様も出来たのですが、
「やはり父は父ですから」と表面的には取り繕っても、
心の中では別れたお父様が忘れられなかったそうです。
成人してから働き出しお小遣いを貯めて、興信所を使ってお父様を捜されたのだとか、
しばらくは見つからず、病弱だったのでもしかしてと思われていたそうなのですが、
数ヶ月経ってお父様の所在が判明したのだそうです。
身体を気遣いながら頑張って働かれていたそうです。
それからは、現ご両親には内緒で記念日などにお父様と会っていたのだとか。
しかしそんな現ご両親に内緒でお父様に会っている現状、
やはり心苦しく思っていた花嫁さんはご両親に会っていることを伝え、
そして結婚式にも招待したい旨を伝えたのだそうです。
怒られることを覚悟していたのだそうですが、
「あなた達の結婚式だから、あなた達が決めなさい」と笑顔で認めてくれたのだそうです。
横では新しいお父様もニコニコしていたのだとか。
そんなご結婚式当日、
花嫁のお父様は誰よりも会場に早く到着しバラの花を置かれて帰られたそうです。
一番最初にきた従業員さんよりも早く、
バラの花束を持って入り口の前にスーツ姿で立たれたていたそうです。
そしてその従業員さんに、花束とお手紙を託したそうです。
お手紙には、
「招待してくれてありがとう お父さんとてもとてもうれしかった。
スーツも新調したので参列しようかと思っていたけど、
やはり父は○○家から離れた身です、父が出席することで母さんも再婚された方も、
そして親族も気持ちの良い思いはしないだろうから、父の代わりにバラの花束を出席させます。
○○が好きだった白いバラです、結婚おめでとう!!」
自分がいたら他の人が楽しめないだろうというお父さんなりの気遣い、
そしてお父様の変わりにバラの花束を出席させるという粋な計らいをされました。
お父様のすべての気持ちを察したのか花嫁さんはお手紙をみて涙ではなく笑顔になったそうです。
ご結婚式には白いバラがお父様の座るはずだったイスの上に飾られていました。
白って偉大な色だな、そして父の愛って偉大ですね。
そして花嫁さんはピンクなど散りばめたバラのブーケを持って挙式へと向かいます。
バラとバラの偶然の一致、親子って偉大だなとも思った結婚式でありました。

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