緑の中の新郎新婦(本文と写真は関係ありません)

先日とある会場で撮影をしているときのこと、
花嫁から両親にあてるお手紙を読んでいるさなかに、
「ジリリリリリ」と非常ベルが鳴りだしました。

涙溢れる花嫁がお手紙を読んでいるときに、
けたたましく「ジリリリリリ」」と鳴り出した機械的な金属音の非常ベル。
ゲストの皆様は慌てて騒然と慌てて…。
ではなく、とてもとても冷静にその非常ベルの音を聞き入っていました。
あの音って人間に警戒を与える音域なんですけどね。
でも皆さん冷静に寡黙に聞き入っていました。

そして「…またか」

会場の空気は一瞬にして感動の空気から、ためいきに変わりました。

実はこの非常ベルはその時に限ったことではありませんでした。
チャペルで挙式入場の際にも「ジリリリリリ」、
指輪の交換の際にも「ジリリリリリ」、
披露宴での主賓のご挨拶の際にも「ジリリリリリ」、
そして花嫁からご両親に送るお手紙「ジリリリリリ」、

これはもう非情ベルとしか言いようがありません。
会場スタッフが色々調べた結果、
火災があったわけでもなければ、もちろん訓練でもないようです。
いわゆる「故障」のようです。
ただどこが故障しているかもわからず、
会場側も防災システムという観点上、電源も切れないようで、
こういった状況が生まれてしまったようです。
会場はまだ新しくとても故障するとは考えられませんでしたけどね。

写真は音が入らないのでまだ良かったですが、
ビデオさんはマイクを何回も変えていました。
でも写真もそういう音は直接入りませんが、
そのある意味不快な音を聞いた時のお二人の表情やゲストの表情とても悲しそうでした。
大事に大事に準備してきた結婚式なのにこんな仕打ちはないですよね。

悲しい気持ちから、うれしい気持ちに変わるのはかなり時間がかかることです。
なのでとてもつらそうなんですよね、撮っている僕も胸が痛かったです。
普通結婚式はお開き間際になるとお二人もゲストも、
「もっと楽しみたい!」という雰囲気なコトが多いのですが、
今回は「早く終わらないかな」という空気でした。
お開き後新郎新婦も憔悴した表情で「早く帰りたいです」なんて言ってましたし…。

不可抗力とはいえこんな気持ちで結婚式を終えられるのは、
僕としてもとても心苦しかったので、
後日ご連絡をしてお二人がよくワンちゃんと遊びに行く公園で写真を撮ることに。
ドレスではなく普段着ですし、プロのメイクもしていませんが、
その時はうってかわって、とてもとても素敵な笑顔で楽しまれていましたね。

会場にとっては365日の中の1日であっても、
新郎新婦の「結婚式の日」というその1日の重みはとても大きいものです。
会場コーディネートやお料理に力を入れるのも良いですが、
悲しい気持ちになる新郎新婦やゲストが生まれないよう、
結婚式が滞りなく遅れる1日になるよう、
そういった根幹な部分の日常のメンテナンスもしっかり行ってほしい。
そう思った出来事でした。


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