本文とは関係ありません

夏休みの宿題は始業式を過ぎてからやる派だったdapandaです。

今回は撮影制限の厳しい会場さんであったお話しをしてみようかと思います。

挙式も披露宴も完全に外注カメラマン撮影不可の会場さんです。
持ち込み料を払っても、逆立ちして結婚式しようが、
持ち込みがNGな会場さんなのです。
まあ、その会場にはウエディング写真業界最大大手がテナントで入っています。
僕のブログを読んでいただいている方には、
その理由は言うまでもないと思いますが、
初めての方に簡単ご説明をすると「利権」です。
利権が守られるように外注カメラマン撮影禁止などの制限を設けているわけです。
弊害としては高い割にあまり写真がうまくない場合が多いとも聞きます。

まあそんな経緯があったにも関わらず、
僕にご依頼をということで色々アタマを悩めました。
撮影禁止の会場にどうやって潜り込むか。
アタマから足先まで黒ずくめで、黒子のように撮ろうかと思いましたが、
普通に警察に通報されそうですし。
会場スタッフに化けようかなと思いましたが、違う仕事やらされそうですし。
迷うに迷ったあげく「ゲストとして読んでもらおう」が選択肢がベストかなと。
ゲストの中にプロカメラマンがいても不思議ではないですし。

ただゲストとして招き入れるとなると費用もかかります。
例えばお料理やお飲み物、席料などです。
稀ですが場合によっては引き出物もなんてこともあります。

その潜り込んだ会場はお料理と席が条件でした。
けれど、席の用意はあれども撮影で座ることなどできませんし、
新郎新婦にせめて減額をと「撮影で食べられないのでいらない」
と言ってもらったのですが、会場側は「ゲストなのに食事がないなんて…」
新郎新婦「だから、撮影で…」
会場側「でもやっぱり食事は…」
と新らしい禅問答の様になってきたので、新郎新婦は折れてしまったようです。
こういった場合、さすがに全額負担も恐縮なので、
些少ですが価格から割り引いたり商品内容をボリュームアップしたりしています。
このお客様もその様に対応しました。

そして当日を迎えました、披露宴が開宴されると、
僕のテーブルらしき場所にお料理が並べられていきます。
そのお料理はコース料理だったのですが、
他のゲストの目や撮影もあるので食べることなどもちろん困難なので、
展示用にならべられていくしかないのがお客様にも僕にもつらいところ。
おあずけにされたパンダ状態です('A`)

幸い新郎ご友人席の中だったので「食べちゃっていいですからね」
と言ってあったのですが、とてもやさしいご友人だったので、
一切手を付けることなくそのままにしていただいています。
そう、そのままなのでタイミングを逸した料理達は色々と大変なことになっています。
前菜のカルパッチョはオリーブオイルを吸い取り膨張していますし、
魚料理はソースを吸って、不思議な魚に変貌しています。
スープの表面は膜が張りひびが入っています。
「幕張メッセで、まくはりまっせ」なんてダジャレが思い浮かびましたが、
とりあえず心の中に止めておくことに('A`)
あ、皆さん心の声聞いちゃいましたね(笑)

テーブルにそんなお料理が並べられていっても、
同じテーブルの方に申し訳ないと思い、新郎新婦に確認した後、
会場のキャプテンに「申し訳ないのですが、食べられないので下げていただけますか?
隣の方のじゃまにもなってますし」
するとキャプテンは快諾してくれました、きっと気になっていたのでしょうね。
下げ終わった後、小さなテーブル装花をお料理があった所におきました。

「さすがに花も食べられないですよ('A`)」なんて思いましたが、
どうやら、スタッフ間でそこの料理を置くなという合図のようでした( ・ω・)

撮影も終わり、会場スタッフにお礼を言うと先ほどのキャプテンが
僕に用事がある様子で呼んでいます。
「お疲れ様でした、お料理とってありますのでこちらへどうぞ」
控え室のような別室に通されると、
色々とデロデロになったお料理達がお出迎えしています( ゚д゚)
デザートも常温に戻りデロデロになって歓迎してくれています。

もちろん食べました、急ぎ気味で(笑)
こうさらに色々な味が絡み合いすぎないうちに食べないとです。
ソースを吸って元に戻りそうな魚料理や、
すでに違う物質になったお肉料理。
こんなお料理みたの初めてです、キャプテンのやさしさに感謝(*´д`)

結婚にも色々とタイミングを要することが多いですが、
やはりお料理にも物事にもダジャレにも、
タイミングっていうのは大切なんだなと思った一日でした。