本文とは関係ありません

レディースデーと聞くと不思議とビクビクするdapandaです。
どうか木刀持ったオネーサンが映画館にいませんように。

さて、今回は結婚式の際に訪れる会場のお話しをしようかと思います。

僕は提携会場での撮影もしていますが、
今ではほとんどが個人からご依頼をいただいて、
会場におじゃまして撮影するというスタイルです。
ブログからも、たくさんのお申し込みやお問い合わせをいただいてうれしい限りです。
数ある写真会社の中から選んでいただいて、ホントにホントに感謝しています。
また日程のあわなかったお客様、撮影出来なくてとても残念です、ゴメンナサイ。

そんな不思議な縁で僕はとってもうれしいのですが、
あんまりうれしくないのが会場側です。
その理由とは、「外注カメラマン」だから。
お二人が結婚式をする会場には提携の写真業者さんがいる場合がほとんど、
以前にも記事で書いていますが、
提携業者さん受注だったらマージンの何十パーセントが入るわけですが、
僕みたいな外注を入れても会場側には全くお金が落ちません。
なので会場側も「慣れているカメラマンに」とか、
「挙式撮影不可」などで堤防を設けますが、
お客様自身はそれでも内容や価格にメリットがある外注を選ばれてしまいます。
堤防を乗り越えた波はさすがに阻止できませんので、
会場側も外注カメラマンを容認しなければならないわけです。

そんな感じの中いつも訪れているので、
様々な会場に行く僕はいつもアウェイ状態。
数少なくなってきましたが、
今でも地味に嫌がらせしてきたりする会場もあります。

でも先日伺ったレストランでは違ったんですよ。
以前にも撮影させていただいたレストランなのですが、
お二人の担当のプランナーさんから直接連絡があり、
「以前とは細かい部分が違いますので一度下見されてはいかがでしょう?」
と連絡がありました。
まあここまでは他会場でも下見という名の「外注指導」がありますので、
そんなに珍しいことではないのですが、
その会場に下見に伺った際のプランナーさんは違いました。

一通り当日の流れを説明していただいた後、実際の会場巡りへ、
するとプランナーさん、ガイドさんさながら細かく案内してくれます。
「弊社のカメラマンはここで撮影しています」
「ここで撮影すると結構おもしろいですよー」
実際のアルバムを見せて「この場面とかもよく喜ばれるお客様が多いです」
など、とても親切に接してくれます。
普段はなかなか手の内は明かさない話までも、ざっくばらんに話してくれます。
いつもの下見とは違う「愛情」をプランナーさんからひしひしと感じました。

それは外注カメラマンに対する不安というのもあるのでしょうが、
それ以上の「このカメラマンにお二人の素敵な想い出を残してもらおう」
という思いがあるのでしょう(って勝手に思っただけですけどね)
ビジネスライクで割り切ってしまう会場やプランナーさんが多い中、
とても新鮮で温かい気持ちになりました。
プランナーさん自信がホントにお二人を愛しているんでしょうね。

「問題があっても、外注カメラマンを選んだのはお二人なので責任は自己責任で」
なんて誓約書を書かせる視点の違う大手ホテルさんもありますが、
そんな会場にはお二人がその会場を選んだ理由をもう一度考えてほしいなーなんて思います。
結婚式の会場とはお二人が選んだ大切な舞台であり、大切な場所なのですから。
プロとしての視野と、人としての視点。
ウエディング業界にいる人にはその意識が余計に大切なのかもしれませんね。

大切にすべき思いを持っている人、
会場スタッフにしか出来ない愛情を持っている人、
これからもそんな人とたくさん巡り会いたいななんて思っています。