「躁」が長かった夫

双極性障害の中でも、

夫の場合は「躁」(そう)状態が強く長くあらわれる、Ⅰ型です。

 

「躁」の時期、本人はハッピイ!です。


自分は何でもできるんだ!世界も動かせる!
というくらいの「万能感」が著しく強くなっていました。
元気いっぱいです。



毎日、ほとんど寝ていませんでした。
恐らく1時間程度しか布団には入っていません。
(よく座ったまま居眠りはしていました)

 

 


大変だったこと:
①すぐに激しく怒る。人前でもセーブできなくなった
感情の起伏が尋常ではなく、号泣、激怒が一日に何度もありました。

 

 

②たくさん人に会い、お金をガンガン使う
飲み歩くたびにおごっていました。
挙句の果てに、街で出会った知らない人にまでプレゼントをして、
お店の人に止められたほどでした。

 

ありとあらゆる衝動買いも重なり、
クレジットカードの請求額が……
ちょっと記事では書けないほどの高額なものでした。

 

 

③車の運転時は確認を怠り、
更に急発進、急ブレーキの、非常に危険な走行に!
横断歩道を渡っていた人を何回もひきそうになりました。

 

 

一緒にいるのが精神的に無理になっていきました。
特に発達障がいの息子のダメージが大きすぎ、家出を決行しました。

 

 

 

 

無理やり入院させた最大の理由

家出後、いろいろな人のお力を借り、夫を入院させました。

 

夫を一人で家においていたら、
とんでもない事をしかねないという不安はありました。

もちろん、人にご迷惑をおかけすることが心配でした。


が、それ以上に恐れていたのは、「鬱」に急降下することでした。

 

 

息子の主治医、臨床心理士の知り合い、身内が双極性の友人から、
「鬱」になったら、「躁」状態の時期のことを非常に後悔すると聞きました。

 



最悪の場合、自殺をしてしまうことも十分あり得るとか!

 

何としてもそれは避けたいので、協力してくださる人たちと連携をとって、
夫を入院させました。

 

 

 

ついに「鬱」がやってきた

今は、
「なんであんな事をしたんだろう!」と、後悔しきりです。

 

私が「躁」のときの話をすると、
身をよじるようにして苦しみます。(それからは話題にしません)



驚いたのは、半分以上が記憶にないんです!
「え!?そんなことした?」
と、目を丸くして聞いてきました。

(ああ、やっぱり病気なんや)と、感じました。

 


 

「鬱」ってこんなもんじゃない!

治療の甲斐あって、ダウンすることは想定内でしたが、
思っていたよりは、まだマシでした。

 

以前、姑が鬱になったことがあります。


ケガで長期入院したストレスが原因でした。

その時は呼吸困難で救急車を呼んだこともありました。
身体には何の異常もなく、「鬱」からきていると診断されました。

 

 

今、夫は食欲は減りましたが、三度三度食べています。

 

おばあちゃん(姑)の場合は、
ご飯を食べることもできない、動けない!とにかく横になっていたい、
横になっていても苦しい…(消えてしまいたい)
というところまでいきました。

 

トイレは這ってなんとか行きました。

 

 

奇跡的に、3年ほどで回復しました。
おばあちゃんを看ているので、夫のことは冷静に対処できています。

 

 

 

夫を支えたい、自分も守りたい

元々心配性の私です。

夫とは別居中ですが、お弁当を持って行ったりと、何かと心を砕く日々です。



それでも
「私」がつぶれないように!
と、考えるようになりました。

 

 

今までは、
家族のために犠牲になってもいいような生き方をしていました。

それは決して良い事とは思えません。
自分を守って、
その上で家族のサポートを心がけるようにしたいです。

 

 

 

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