一般的な会話で求められているもの

 

コミュニケーションに迷ったとき、
天気や食べ物の話をすれば無難だと、聞いたことはありませんか?

 

先日美容室で、新人のお若いお兄さん(多分10代)にシャンプーをしてもらいました。


「今日はいい天気ですね~」と、話しかけられたときに思いました。
「ああ、先輩に聞いたのかな?『天気の話が無難だよ』と。」
「自分のお母さんより年上のおばちゃんに話を合わせようとしてくれて...頑張ってるなぁ!」
何だか応援したい気持ちになりました。

 

そもそも、なぜ天気や食べ物の話題が「良い」とされるのでしょうか?
天気も食べることも、生活の上で少なからず誰もが考える内容です。
その上、よっぽど変な言い方をしない限りは、怒りや悲しみと言ったネガティブな感情を起こさせにくい話題なのでしょう。

 

話の内容はたいして重要ではありません。
共感することによって、場の雰囲気をなごやかにするための話題作りではないかと思います。

(とは言うものの、ベテランの人にあまりにも「マニュアル通り」の会話だけをされると、何だか興ざめしちゃうんですよね(^_^;)

 

 

  息子の場合

 

①「テキトーな会話」が苦手

 

定型発達(発達障害ではない)の人は、ふわっとした会話に対して、知らず知らずに、ふわっと返事ができるんですよね。
「なんとなく」、「ふわっと」、「だいたい」が理解しにくい息子にとって、意味があまりない「テキトー」な会話は、なごむどころか苦痛になったりします。

話の中身を真面目に考えてしまう息子にとっては、ふわっとテキトーに返事をするのが難しいことなのです。

 

 

②相手が興味を持っていない内容だと気づきにくい。「正確に伝えたい!」が勝つ

 

息子は「自分は話下手だ!」というコンプレックスが強くありますので、

話した内容が上手く相手に伝わっているのか、とても心配になります。

 

「さっき、ちゃんと話せていた?」
「変な言い方してなかった?」
クリニックの帰りなど、私に何度も聞いてきます。

 

話がやたらダラダラと長くなるので、息子に聞いてみました。
どういう気持ちで話しているのかを。
「ちゃんと話せていなかった」
「誤解されたかもしれない」と不安になり、「補足説明」をしているそうなのです。

 

自分の想いを正確にわかってほしいからと。
(実際にはちゃんと伝わっていることがほとんどです)

そして、相手がその話に興味があるかないかについては、息子はほぼ考えていませんでした。
「ちゃんとコミュニケーションをとりたい!」とは願っているそうですが、相手とのズレが生じてしまいます。

 

 

③相づちを打っているつもり

 

「あいさつ返したで!」
と息子は私に言いますが、近所の人に対しても、全く気づかれないほどの小さな声のあいさつ、微妙に頭を下げた(かな?)ということばかりです。

 

 

会話のときの相づちも、本人だけがわかる、かすかなものですので、ほとんどの人は「無視された」と感じておられるでしょう。

 

 

  あきらめずに対処法を考える①②③について

 

 

①「テキトーな会話」が苦手

変化が苦手で、「臨機応変」ができない息子のとって、その場の空気を読んで話すのは至難の業です。
「こう言われたらこう答える」といった表を作って、パターンを把握する方法がいいようです。

 

②相手が興味を持っていない内容だと気づきにくい。「正確に伝えたい!」が勝つ

「話す」ことだけに力が入りがちな息子です。
しかも自分が求めている返事が返ってこないと、心が乱れます。


★コミュニケーションは聞く話すの両方、特に相手の話を聞くことが重要なこと
★話の内容に相手が興味を持ってくれているのか様子をみること


上記ついて話しました。

「普通」の人が自然に当たり前に理解していることを、息子は理解できていない場合があります。

しかし、ジックリ説明さえすれば意味が分かってきます。

 

③相づちを打っているつもり

息子の心身の状態が良いときに、実際の息子の相づちを私がやって見せました。

私の意見は一切言わず、表情にも出しません。


「これ見てどう感じた?」と、息子に感想を聞きました。

「伝わっていないのはわかった。でもこれ以上は無理や!」

 

 

息子は答えました。それに対して否定や批判はしません。

「そうか、今は無理なんやね。」とだけサラっと答えました。

 

 

  まとめ

 

定型の人が自然に出来ているコミュニケーションの技術が、発達障害の人には身についていない場合があります。
ジックリ説明し、特性に合った「練習」をしていけば、改善していきます。

 

否定は一切なしで、本人の意思を尊重しながら接していくほうが、結果的に早道です。

(ワガママ放題にという意味ではありません(*^^))

 

注意ではなく、「なぜそういう行動、または発言をするのか?」
様子を見て、疑問として聞いてみると、落ち着いて答えてくれました。

 

親も心身が整っていることが重要ですね。
まずは自分自身のストレス解消から(*^^)v
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

LINE公式アカウントに友だち追加していただいた方だけに、お試し無料30分カウンセリングやってます(^-^)

 

★今なら「ASDとADHDの共通点と相違点」の表をプレゼントします!

 

友だち追加登録をお願いいたします。

下矢印下矢印下矢印

ラインIDからの検索は  @442rlkaq で友だち追加できます。

ポチっと👇

友だち追加