同居の義母が毎日のように私に言います。

 

「ボケずに、耳が遠くならずに生きていたいわ。」

 

 

 

「記憶力は、たおたおには負けてへんで!」

(はい、その通りです)

 

「耳も遠くないから、受け答えもまだまだバッチリや!」

 

 

「そうやね。」

そう答える私ですが……

 

 

 

 

実際にはそうでなくなってきているのです。

 

 

 

 

 

本人は全く気づいていません。

 

 

 

毎朝、とてつもない爆音と共に、(椅子に座って)ラジオ体操をしております。

 

 

 

テレビの音量も最近はすさまじくなり、

夕飯の時は、義母が晩酌で酔い始めたのを見計らって、

私は徐々に音量を下げるようにしております。

 

 

幸い早く寝てくれるので助かっています。

 

 

 

会話をしていても、義母は時おりトンチンカンな返答をします。

恐らくちゃんと聞こえていないのでしょう。

 

 

義母が気にしてしまうのがかわいそうなので、私は「耳が遠くなったよ。」とは言えません。

 

 

 

息子は本や映画、テレビ番組の感想など、全て私に向って長々と話してきます。

おばあちゃんに話しても、返答がムチャクチャな時があるからです。

 

 

 

出来れば義母にはこのままで、

「私は耳が全然遠くなっていない!」という幸福感のまま、一生を終えてもらいたいと思います。

 

 

 

耳せん買おうかな?

どのような物が良いのか、ご存じの方がいらっしゃったら教えていただけませんか?