おばあちゃんが、また地雷を踏みました!

 
 
「近所の〇〇さんとこの息子さん、アメリカで仕事してるらしいな。」
「確か(息子の名前)と、年は一緒ぐらいやろ?」
 
デイサービスで聞いてきた事を何も考えず、そのまま話す義母。
予想通り、それを聞いた息子の顔色が変わりました。 
 
「それに比べて僕はポンコツで情けないわ!」
 
ほーら、始まったえーん
 
 
「おばあちゃん、この子もこの子なりに頑張ってるんやから、気にするような事を言わんといて!」
そう私は義母に言いましたが、
時すでに遅し!
息子は完全にネガティブモードに突入していきました。
 
 
……長いんです。 
いつ終わるのかと思うくらいに息子はネガティブな言葉を発し続けます。
私はいつも、それに対して一つ一つ真剣に答えていました。 
疲れは倍増です。
 
 
今日はふと、こう思いました。
「否定はせずに、黙るまで聞いてみたろかな?」
 
 
息子のネガティブな発言は、初めはエスカレートしていきました。
「僕なんか早く死んだほうがいいんや!」
 
いつもの私なら
「そんな事言ったらダメ!」と、怒りながら全力で否定していました。
 
「何でそう思うのかな?」
「それはどういう意味?」
なぜか今日は落ち着いて息子と向き合えました。
もしかしたら初めてかもわかりません。
 
 
そんなやりとりをしているうちに、
自然に話題が食べ物や写真の内容に変わっていき、息子が笑顔になりました。
 
 
そして、彼が言いました。
「さっきは嫌な言い方して、ごめん!」
 
あれ?息子が自力で心の整理をした?
時間はかかりましたが、気持ちを切り替えることができました。
 
 
 
私が「こう考えなさい!」「こう思いなさい!」と、
頭から機関銃のように息子に言葉を浴びせかけていたのは間違いでした。
 
 
ようやく気づきました。
もっと賢いお母さんになりたいです!
 
 
息子の気分を害した張本人の義母はというと……
知らん顔で、おやつをムシャムシャと食べていました。