以前、舅の介護が本当にきつくなり、そのことだけの毎日になっていた頃の話です。
時おり友人から連絡がきます。
「資格を取って、仕事の幅が広がりました。」
「本社に栄転になり、主人は家に残り、私は進学した息子と暮らしています。」
「もうすぐ起業します。」
みんなすごいなぁ
「たおたおは、どんな感じ?」
わ、私は、私は……
聞かないで~~
活躍している話、イキイキしている話、
聞きたくない!見たくない!連絡してこないで~
初めはあたり障りなく返信はしました。しかし私の心はゆがんでいき、だんだんと友人たちに心を閉ざしていきました。
「もう連絡してこないで!」とは言いませんが(一応大人ですから)いつもつれない返事をしましたので、私は次第に孤立していきました。
しかし、そんなところを通ったことも、今となっては感謝です。
いろんな時があります、生きていると。
いろんな気持ちにもなります。
「正しい心」だけではいられません。
だからこそ、他の人の心の痛みにも寄り添うことができるのではないのでしょうか?
今は舅の介護からも解放され、時間ができました。
諦めていた中国語の勉強が再開できました。
苦しい時間があったからこそ、今が本当に幸せです。
まだまだいろいろな問題は抱えていますが、それでも幸せです。
こんな心境を与えてくれた舅に、今は感謝できます。ありがとう。