外階段から転落してしまった姑。(当時75歳)救急車で病院へ。

 

病院到着後、姑は慌ただしく検査室に運ばれて行きました。

そして医師から出た言葉は、思いもよらないものでした。

 

「両腕両足、相当の範囲で骨折しています。大腿骨も折れています。重傷です。特に左腕はひどい粉砕骨折で、手の施しようがありません。手術できませんので、今後左腕はぶらぶらの状態になってしまうでしょう。」

 

えーっ!ポーン 痛がってなかったのに、そんなに悪いの?

医師は続けておっしゃいました。「転院という選択方法もあります。」

 

医師自ら「転院」というワードが出たのには驚きましたが、

包み隠さずハッキリと状況を言っていただいて良かったと思います。

 

私はすぐに転院のお願いをしました。以前私が熱中症で搬送された病院を選びました。

実は初めに救急隊の方にその病院をお願いしたのですが、その時は受け入れができなかったのです。

 

再び救急車で転院。緊急手術になりました。

 

手術が終わるのを待っていると、息子から電話が…。

「おじいちゃんが、お母さん(私のこと)はどこにいるの?って何回も何回も聞いてきて大変やわ!」

「うあっ!おじいちゃんどうしよう?!」

 

私がなんでもやってくれると思っているのか、認知症の舅は最近、私ばかりを呼ぶようになっていました。

 

…いつ家に帰れるかわからないし、息子一人に舅を看させるのは無理やなぁ…、そうや!ケアマネージャーさんに相談しよう。

 

あいにく頼りのケアマネージャーさんはお休みでした。

しかし、電話先のケアマネさん所属施設の方に事情を話したところ、

 

「今日はうちの施設で1泊してもらいましょう。敷地内のデーサービスに来ていただいているので、この場所に抵抗はないと思いますよ。今から家にお迎えに上がります。お昼ご飯も、うちで食べてもらうように手配いたします。手続きは後日で良いですから。」

 

…ありがたくて涙が出ましたえーん

すぐに息子に電話をし、舅の着替え等を準備するように伝えました。

 

 

その後施設の方から3,4回電話がありました。「大変な時に申し訳ありません!お父様がどうしても電話してほしいと何度も言ってこられますので……。」

 

舅:「なんでこんな所におらなあかんのや!?家に帰らせてくれ!なんでも自分の事は出来るから!」(そんなわけないでしょ!)

 

私:「おじいちゃん、おばあちゃんが大変やねん!頼むから今日だけは我慢して。」

 

舅:「いやや〜!絶対に帰る!ムキー ムキー

この繰り返しです。

 

 

やがて長時間にわたる大手術が終わり、医師の説明を受けました。

 

手術は成功!ただ左腕に3箇所穴をあけられ、外から太い金属を入れて固定しているとのこと。

また、足にはボルトを3本入れたとのこと、

両手足の指も骨折しており、包帯やギプスやらですごい状態でした。

 

数日間をベッドの上だけで過ごしました。

 

それでも手の施しようがないと別の病院で言われていたので、感謝しかありませんでした。

 

 

姑は75歳になるまで1回も入院経験がありません。

いきなりこの日から、5か月の長い入院生活が始まります。

そのストレスで、とても明るかった姑が退院する頃には、鬱になってしまいます。

 

たおたお一家、大ピンチ!!