ベイビー・ブルー  by 伊藤銀次


 


 


伊藤銀次さんと言えば・・・


 


幻のバンド「ココナツバンク」を率いたミュージシャン。


シュガーベイブの第2期のギタリスト。


「笑っていいとも」のテーマソングの作曲者。


イカ天の優しめの審査員。


ナイアガラトライアングルの第1作目のメンバー。


その他、色んな面をお持ちのミュージシャン。


 


ココナツバンクは、70年代に活動したバンドだが、当時正統な一般的な評価や知名度は得られなかったが、玄人筋からの評価が高かったバンドだ。幻のバンドと呼ばれている。


シュガーベイブといえば、山下達郎さんや大貫妙子さんを輩出した、シティポップの草分け的、伝説的なバンド。


不勉強ながら私はココナツバンクはあまり聴きこんでいない。


 


タモリさんが司会で、長寿を誇った昼間のバラエティ「笑っていいとも」のテーマといえば、「♪お昼休みはウキウキウォッチン」で始まる、あの曲だ。


番組自体人気番組だったし、この曲はまさに全国区であろう。


 


「イカ天」は「たま」「ビギン」「マルコシアスバンプ」「ブランキージェットシティ」「グレイ」その他多数のバンドを輩出した、伝説的音楽「勝ちぬき」番組。


世の中にバンドブームなるものをひきおこした「深夜のモンスター番組」であった。


私の音楽仲間も出たことがある。


 


ナイアガラトライアングルの第1作目といえば、大滝詠一さんが山下達郎さんと伊藤銀次さんを誘って制作したアルバム。


今となっては伝説的なアルバムだ。


ちなみに、第2作目では大滝さんと佐野元春さんと杉真理さんの3者によって制作され、それもまた今となっては伝説的なアルバム。


 


もちろんこの他にも銀次さんに関しては情報が出回っているが、きりがなくなるので、このへんにしておく。


 


言えるのは、日本のポップミュージックの中でも大物ミュージシャンであるということ。


伊藤さんのアルバムは私は全部聴いたわけではないが、お気に入りのアルバムはあり、通勤の行きと帰りに、毎日ウォークマンで伊藤さんのアルバムばかり繰り返して聴いてた時期があった。


 


その中でも特に好きだった曲が、「BABY BLUE」。


これは同名タイトルのアルバムのオープニング曲であった。


ポップ性にあふれた名曲で、なぜこういう曲がヒットチャートの上位に駆けあがらないのか、不思議でならなかったし、なにやらちょっと悔しかった覚えがある。


でも、いいものはいい。好きなものは好き。


 


初めてこの曲を聴いた時は、1回聴いただけですぐに好きになった。


フィルスペクター風にも感じられるサウンドも良かったし、なによりメロディがともかく良かった。


 


この曲は、オリビア・ニュートンジョンが歌って大ヒットした曲「ザナドゥ」を彷彿とさせる曲調に思えた。特にサビの部分が。


「ザナドゥ」は同名の映画の主題歌でもあった。


 


アルバムでは銀次さんの「BABY BLUE」の確か冒頭あたりに・・・一瞬SEみたいな音が入っていたような気がするのだが、その一瞬のSEは、もしや「ザナドゥ」の一部を、ほんの一瞬だけ使っていたのではないだろうか。


私にはそう聞こえた。


だが、まさにほんのごく一瞬だけなので、通常はそれが何の音なのか判別できないと思う。


とりあえず私にはそう聞こえた。


で、それは銀次さんの遊び心というか、仕掛けというか、パロディというか・・そんな風に感じて、私は少しニヤッとしたのを覚えている。


まあ、アルバム版ならではの仕掛けだったのかもしれないので、ネット上の音源では確認できないかもしれないので、あしからず。


 


また、もともと「銀次」という名前にも私は親しみを持っていた。


伊藤さんは本名は伊藤一利さんであり、銀次というのは芸名である。


最初この「銀次」という名前を知った時、私はふとあるコミックを思いだしたのを覚えてる。


そのコミックとは、「男一匹ガキ大将」。本宮ひろ志さんの初期の代表作であり、出世作。私はこのコミックがリアルタイムで大好きであった。


少年ジャンプの黎明期に連載されてた作品で、創刊されてまもなかった少年ジャンプを軌道に乗せた大功労者的な作品であった。


「男一匹ガキ大将」は、当時絶大な人気を誇り、永井豪さんの「ハレンチ学園」との2枚看板で共に少年ジャンプをいちやく大人気漫画週刊誌にのしあげた、偉大な作品。


私はこの作品は単行本も全巻集めたし、全巻を何度も読み返したほどの大ファンであった。


 


戸川万吉というガキ大将が成長して、やがては日本一の大番長になっていく物語で、万吉には何人もの子分がいた。万吉一家28人衆とも呼ばれた子分たちの中に、万吉の片腕的存在の人物がいた。


その人物とは、「片目の銀次」こと「久保銀次」。


万吉に勝るとも劣らない魅力的な人物で、作品中でも屈指の存在感を誇るキャラ。


 


で、伊藤銀次さんの名前を知った時に、「お、なんか「片目の銀次」みたいな名前だな」などと思い、すぐにその名前を覚えた。


で、私は元々「男一匹ガキ大将」の大ファンだったので、当然「片目の銀次」も好きだった。


銀次という名前のキャラは、私は他には知らなかったので、私的には銀次といえば「片目の銀次」だった。


そんなところに伊藤銀次さんの名前が出てきたものだから、一気に親しみがわいた覚えがある。


名前にインパクトがあり、覚えやすくもあった。


 


 


で、後から聞いた話では、伊藤さんは「銀次」という芸名を「男一匹ガキ大将」の「片目の銀次」からとった・・・ということであった。


これを知って、なおさら私は伊藤さんに親近感を持ってしまった・・・というわけだ。


「いいところから名前を持ってくるなあ」と思って。


 


まずは「銀次」という名前で好感を持ち、音楽を聴いてみたら、ポップで私好み。


山下達郎さんや大滝詠一さんとも音楽的繋がりがあるということで、更に私の中でお気に入りミュージシャンになった。


 


銀次さんが「イカ天」の審査員として出てきた時など、嬉しかった覚えがある。


 


 


そんな伊藤銀次さんの名作アルバム「BABY BLUE」のオープニング曲が、この「BABY BLUE」である。


分厚いサウンド、ポップで親しみやすいメロディなどなど、魅力にあふれている名曲だと私は今でも思っている。


 


何かのCMソングに使われてもおかしくない曲だと思うのだが、埋もれてしまっているのだろうか。


だとしたら、もったいない限りだ。