
以前・・・掃除をしてる時に、急に掃除機が動かなくなった。
故障・・したようだった。
ショックが大きかった。
自慢の掃除機だったから。
まあ、家電ってものは、いつか壊れるものだし、その掃除機もゆうに10年以上(15年くらいかも)は使ってるので、まあサイクル的には壊れてもおかしくない時期にきていた。
その掃除機もいつか壊れる時が来る。でも壊れたら、同じもの・・もしくは同じメーカーの最新タイプを買おうと思ってたのだが、調べてみたらどこにももう新品はない。
もしかしたら・・もう作られていないのだろうか。
だとしたら、ショックだ・・。
その掃除機は、マジェスティックのトリプルクラウンという掃除機。
業務用の、高級掃除機だ。
私にとっては、自慢の掃除機だった。
購入した時、30万円くらいしたと思う。記憶はおぼろげだが。
この掃除機を買ったいきさつは・・。
昔、住んでた場所に、ある日「ダニ駆除」の業者が訪ねてきた。
一定の期間で家庭を訪問し、家の中のダニを駆除する契約の案内だった。
元々は契約などする気はなかったのだが、デモンストレーションで家の中のダニを1回駆除してもらえるということなので、家にあげて、実演してもらった。
そうしたら・・・とれる、とれる。
無数のダニが、その掃除機の中に吸い込まれ、掃除終わった後に、本体を空けてもると、内部の白いフィルターが灰色に染まっていた。
その灰色は、とれたダニだった。
毛布、ソファ、絨毯、布団、たたみなどには、これほど多くのダニがいたのか・・と思うと、衝撃だった。
しかも、その業者。フィルターについてる灰色のダニをすくって、業者本人の手になすりつけて見せた。
すると・・・その灰色のダニは、見る見るうちに、その業者の肌の中に溶け込んでいくではないか。
で、業者いわく、「これ、この通り、ダニというものは人間の肌の中にしみ込んでいくのです」。
たいした量ではないとはいえ、灰色のダニ集団が人の体に吸い込まれていくのは、体に良いことではないのは誰にでもわかる。
私はその光景を見て、「や、やめてください。そんなことしたら、貴方の体は・・・・」と言ったのだが、ダニは瞬間的に肌にしみ込んでいってしまった後なので、時すでに遅し。
私はその業者の体をはったデモンストレーションに、少し動揺すると共に、仕事とはいえ大変だなあ・・と、少し同情してしまった。
と同時に、今までそんなダニの山の中で暮らしてた自分が怖くなった。
なので・・契約しようと思った・・のだが・・・そこで私の頭の中で計算が働いた。
ダニ駆除の契約が月極めいくらだったかは忘れたが、そういう契約をするよりも、その掃除機を買ってしまって自分で駆除したほうがいいのではないか・・・と思った。
そこで私が業者に言ったのは、
「ならば・・・月極めの駆除契約をするよりも、その掃除機そのものを買います」ということだった。
で、その掃除機の値段を聞いたところ・・・30万円だという。
ビックリ!! 高い・・・。
普通ならその値段を聞いて、掃除機の購入は皆やめるらしい。で、駆除の契約をするらしい。
だが私の場合は・・・駆除契約をして延々とお金を払いつづけるよりも、高価ではあっても掃除機を買ってしまったほうが得な気がした。
駆除契約をすると、その業者をその後何度も家にあげることになる。
それもイヤだった。
見ず知らずの人を毎回家にあげるのは、ちょっと・・・ねえ。
ともあれ、業者は、30万円という値段にひるまず、その場で「買います」ときっぱり言ってしまった私の反応は予想外だったらしく、急に口調や顔つきが少し変わり、
「それだと、私の利益にならない!」と本音をもらした。
つまり、その業者は、その掃除機の販売員ではなく、あくまでも、その掃除機を使って掃除をしてくれる業者ってだけのことだ。
その掃除機のメーカーとは何の関係もない業者。
せっかく体をはってデモンストレーションしてくれたのに、申し訳ないとは思ったが、後先のことを考えると、こちらも切実。
結局、その人は、その人の利益にほとんどならない「ダニとり掃除機の販売員」に不本意ながらなってしまったわけで、帰り際には明らかに落胆し、「計算違いのションボリした顔」をしていたのが忘れられない。
ともあれ、確かに高かったが、その掃除機を買って私は後悔したことは一度もなかった。
布団やソファやたたみやクッションにその掃除機をかけた後は、なにやら安心感も持てるようになった。
とまあ、自慢の掃除機だったのだが、トホホ・・・ついに壊れてしまった・・・。
しかももう新品は見かけないし・・。
とりあえず言えるのは、ダニというのは恐ろしい。
ソファ、布団、毛布、たたみ、絨毯、しばらく使っていない衣類・・には、大量にいます。
いないと思っても・・・大量にいます!
なまじ目に見えないくらい小さいだけに、怖いです。
ダニ・・どうしてますか?
とりあえず、次の掃除機どうしようかなあ。ダニ駆除が得意な掃除機がいいんだけど。
ともあれ、ダニがとれたようなまっさらでクリーンな気持ちで、これからを過ごしていけたら・・・と思います。
良いことや、休暇というものは、つかもうという気にならないと、中々つかめないことが多いと思ってます。
なるべく、「つかもう」・・としていきたいものです。