あー!なかなかな暴露しましたね
でも、なかなか公にできることでもないからこそ、自己開示できると自分自身が癒されていくことを感じます
”自分が書きたいから書く”
のが一番なんだけど、この世界の中で、”身も心も安全な場”とは言い切れない教育現場で
子どもたちのために身を捧げる過去の自分のような人の心が少しでも軽くなったらすごくうれしいなと思っている。
はてさて中々ハードモードな学校でしたが、
やっぱりドラマティックな展開がありました。
厳しい教えを乗り越えたがんばりが報われる
本当にめっちゃハードモードで、何度も何度も心が折れてさ。
先輩の先生に泣きついたり、
駐車場で泣いているのを教務主任の先生に発見されて話を聴いてもらったりして
周りの先生方の心の支えもあって、この1年を乗り越えることができた。
そして”教え”は厳しかったけれど、この主任のおかげで自分のスキルが高まったのも事実。
主任もこの厳しさについてきた私を認めてくれた
学年の最後には2人で食事にいったり、このあと私が教員採用試験に合格したときにも心の底から喜んでお祝いしてくれた。
厳しい世界を乗り越えたからこそ見えた景色は美しく、とても感動的だった。
いま振り返っても
”しんどいわーーーー!”
と思うこともあるけど本当にこの時があったからこそ自分の教師のスキルは着実に磨かれた。本当に心の底から感謝をしています。
女性社会の嫉妬地獄で味方になってくれたのは主任だった
この時点でこの学校にエアコンがなくてね。
しかも工事中だったものだから、騒音がひどくて窓を全開にもできず・・・
夏の猛暑日は立っているだけでもくらくらしてしまい
正直授業どころじゃなかった。
ただいるだけでも目がくらむような教室に40人の生徒たち。ぎっしりと密集した空間でひとたび会話するだけでものどがカラカラになるときもあった。
学校から配置された扇風機が1台あったのだが、正直”ないよりはマシ”といった感じ。
しかも自分のクラスはトイレが目の前で、廊下からの喚起もできず、どのクラスよりも熱がこもりにこもっていた。
わたしは決して高くはない自分の給料で、教室用の扇風機を4台買って配置した。
それでも暑かった。
服の繊維が熱すぎる。
できることなら全裸で生活したい。冗談抜きでこれだった。
それやったら捕まりますので、許される範囲内で身にまとう布の面積を少なくするのがその時自分にできる精一杯だった。
短パンがあったのだが、ストレスによる激太りで入らなくなってしまった
たんすから引っ張りだしたスカートを履く。
ぴちぴちだったけど、なんとか入った。
”あれ、前より短くなっちゃった”
太ったから以前着ていた時よりスカートの丈が短くなってしまった。でもその時入る服もそれしかなく、クラスのために扇風機を4台買ってしまい、新しい服を買う時間もお金もなかった。
(買った時は膝が隠れていたが、その日膝が見える状態に。)
・・・まあ、でもこれくらいの長さの先生もいるよなぁ。
決して珍しい長さではないと感じ、出勤した。
ちょっとスカート短くない?
出勤早々、別の学年のお局さんに叫ばれた。
太ってしまって入る服がなく・・・
ショックが重なり、声が小さくなる。ほろりと流れた涙をふいて、自分の教室へと向かった。
放課後わたしを呼び出したのは信頼していた先輩だった
沼倉さん、ちょっと来て
やっぱりスカートのこと言われちゃうのかな
〇〇先生たちが職員室でスカートのこと大きな声で話題にしてたよ
この先輩は決してわたしを責めたわけじゃなかった。叱ることもなかった。ただその事実を伝えてくれただけ。
ただその時の自分にはショックが重なり過ぎて限界だった
そもそもエアコンなくて体力限界
どの教室よりも喚起のきかない熱のこもった環境
ストレス太りで入る服もない
扇風機買って新しい服買うお金もない
お局さんたちに叩かれる
(・・・しかもお局さんたちのクラスはエアコンあったり、人数少なかったり、喚起できたり。そもそもクラス自体をもっていない人もいた。)
なんかもうあまりに理不尽だし
そしてあまりにも自分が惨めで
大人のクセにその場でドバーっと涙がながれた。
伝えてくれた先生も、すごく驚かせてしまった。
先輩は
”わたしの伝え方がいけなかった。本当にごめんね”
と謝ってくれたが、心配して言ってくれていたのは分かっていたし、先輩への怒りはひとつもなかった。職員室とは別の場所での出来事だったけど、人目には触れる場所だったから、その噂は瞬く間に職員室に流れた。
その後主任から呼び出される・・・
今度は事情を察した主任から呼び出された。
”今度こそ怒られる”とびくびくしていたが、全く逆だった。
”わたしはスカート短いとは思わないよ”
それは同じ学年の子だからかばっているとかそんなんじゃなくて。第三者的な目で見てもそう思うよ”
死ぬほど救われた。
1人でも味方になってくれる人がいてくれたことがうれしかった。
”実は〇〇先生から直々にわたしも言われたの”
わたしのスカートの長さについて、主任に話がいったらしい。だけど
”わたしは短いとは思わない。何か気づいたら私が指導します”
そういってくれたそうだ。主任もベテランの人だったけれど、お局先生は年齢もキャリアも上だった。それでもそうやって力強くいって、守ってくれたのだ。
ありがたくて、うれしくて、心強くて。
さっきまで収まっていた涙がまた溢れてしまった。
ようやく涙が収まり、職員室へ戻ると・・・
今度は教頭先生から呼び出された
主任は大丈夫っていってくれたけど・・・
やっぱり短いのか・・・
またもや情緒が乱れはじめる・・・
(なんて不安定な日なんだ)
”ぼくも短いとは思いません”
”あれはただの女の嫉妬です”
”暑い中がんばってくれてありがとう”
またもや真逆の反応に、心がほっとして
あったかい言葉と日々の仕事のねぎらいの気持ち
”せっかく涙収まったのに泣かせないでください”
こうしてわたしの世界一情緒不安定な1日が終わった。
・・・翌日ハチに刺されたレベルでは済まないほどに
瞼ははれ上がっていた。
そしてその日以降、職員室を牛耳っていたお局さんのエネルギーが
少しずつ勢力を弱めていったのだった。
わたしのことを想って伝えてくれた先輩にも、理解をしてくれた主任にも、気遣ってくれた教頭にも本当に感謝の気持ちでいっぱいです。