なんて惨めなんだろう | TSUKI NO URAGAWA~月の裏側~

TSUKI NO URAGAWA~月の裏側~

シンガソングライター/元小学校教員(歴12年)
ヒーラー養成スクール校長/四柱推命鑑定士

起業1か月で月商7桁、2年目で年商8桁達成
1000名以上のカウンセリング、20名のヒーラー養成

どん底から大逆転!夢を叶え続ける30代のリアルを発信

 

  2022年 突然の鳴りやむことにない耳鳴り。

 

あ、これやばいやつだって

スグに病院へ行って入院が決まった。

 

小旅行用のバックに

一週間分の荷物を淡々と詰め込む。

1人で病院まで運転して

1人でややこしい手続きをした。

 

 

窓口一か所ですぐに手続き終わるのかと思いきや、

聴力や心電図、レントゲンや血液検査

なにやらかにやらの検査で

大病院の中を何度も何度も行ったりきたりしていた。

鳴りやまない耳鳴りに

周りの人たちの声や雑音が入り交じり

眩暈が止まらない。

病院特有のなんともいえないどんよりとした空気。

検査前だから部屋にも入れず

一週間分の荷物をふらふらと抱えながら

大病院の中を何度も何度も行ったりきたりしていた。

 

呼ばれる見当もつかない

だだ広い待合室の中で、わたしは粛々と思った。

 

 

 

  ああ、わたしってなんて惨めなんだろう。

 

 

 

本格起業をしてすぐに成果をあげて

それをビギナーズラックで終わらせないで駆け抜けて

すごくステキな同期に囲まれて

まわりの人たちにも応援されながら

イベントやセミナーを開けばいつも大盛況

たくさんのファンや受講生さんに恵まれて

夢にまで見ていた起業家さんたちと関わることが当たり前になって

 

たぶんきっと

駆け出しの起業家さんが憧れているものを

最短最速で手に入れて叶えていった。

もちろん”その時”は心の底から楽しくて

そして今でも変わらずみんなのことが大好きだ。

 

結婚願望はあったけれど、

しなくても楽しい生活だった。

30歳前後で結婚しろしろうるさかった親族も

ビジネスで結果をだしたあたりからぱたりと鎮まった。

 

  でもね、結局これがあたしなんだよ。

 

病気になって入院することになっても

病院まで送ってくれたり

鞄をもって待っていてくれる

彼氏も旦那もいない。

 

これが成功って言えるのか?

これがワタシが追求してきた幸せなのか?

 

 

答えは即レスで

ノーである!

 

 

情けない。

なんて惨めなんだろう。

 

 

呼ばれる見当もつかない

だだ広い待合室の中で

わたしは粛々と思った。

わたしは粛々と、そう思えた。

 

 

ようやく、ようやくそう思うことができた。

 

 

つづく。