更新遅くなって
すみません。
ジュンク堂書店池袋本店
サイン会
有り難うございました。
暫く開催出来なかった
サイン会
（うちのサイン会は濃厚接触しちゃうし）。
サイン会会場を豪勢に設置して頂きました
改めて
常にサイン会が次の作品を
書くモチベーションになっていたのを
再確認しました。
泣き崩れる人もいれば
ずっと震えている人もいる。
握手しながらも
実在したんですね……
龍かキティちゃんみたく
空想上のキャラに
思っていた人もいて。
でも最後は全員、笑顔で
送り出せた自信はあります。
サイン会歴は長いですから。
貰ったお手紙やらプレゼント
作家は孤独な職業だと
いわれます。
確かに最初から最後まで
一人で書く訳ですし
途中で誰に相談も出来ないし。
でも僕は
一人でいるのが好きだし
全責任を自分で取る作業の方が
向いているのでしょう。
それに
日記ではないのだし
エッセイも小説も
書く時は一人ですが
読んでくれる人がいます。
僕は癖が強い人らしいので
自分のことばかり
書いているように思われがちですが
案外、そうでもなく
貴方にどう伝わるのか――
実はそればかり考えながら
書いています。
貴方なら解ってくれるかな
貴方くらいしか解らないだろうな
否、貴方にさえ解って貰えれば
それでいいやと思いながら
一言一句を
訂正し続けています。
この文章もですよ！
従い、貴方が誰かに
僕の本を勧めたくない
他の人は読むべきじゃない
などと狭い了見になるのは
当然です。
貰ったラブレターを
自慢気に
見せびらかす人なんて
嫌だもの。
映画の件などもあって
自分に関する情報が
毎日のように更新されていくのに
エゴサすると驚くくらい、
名前が出てこないことは
少しばかり焦りますが
でも、だからして、
当然なのでしょう。
複数の人と仲良くするのは
苦手ですが
マンツーマンは好きです。
音楽や絵画鑑賞とは異なり
読書は一人でしかやれない。
常にマンツーマンです。
僕がお洋服に拘り続けるのも
僕にとって
お洋服は
誰かと共有するものでなく
マンツーマンで接するものだから
なのかもしれません。
サイン会はねー、
だから着る服を悩むんですよ。
自分とお洋服の
マンツーマンじゃなく
貴方とマンツーマンに
なる為に選ばないといけないので。
それ故
意外性を狙って
Tシャツで赴いてみようと
思いつつ最終的に
テーラードスタイルになる場合が多い。
ジュンク堂池袋では
ジャケット、ヴィヴィアン
ブラウス、シモーネ・ロシャ
ラヴァリエールとズボン、セリーヌ
でした。
終了した会場で素早く記念撮影
大阪と京都のサイン会で
着るお洋服は昨日、
選び終えました。
既に書き終えた新作が
あるんですが
サイン会を終えた今、
改稿しなきゃと考えています。
あ、この気持ち、書き忘れていた！
というのが見付かったので。
逢わないと、出てこない
言葉もありますよね。
否、だからとて
いざ眼の前にすると何も
話せない貴方にちゃんと
言葉にしろと
いうのではありません。
僕だって緊張はしているし
その場では正確な言葉が
出てこないもの。
そのいい忘れた言葉を
次の作品に入れて
また貴方に読んで貰おうとする。
この繰り返しが僕の文筆です。
暫く、野ばらちゃん祭は続きます。
今頃、何故に？
本人もよく
理解出来てはいないのですが
それはそれで
僕も職業作家ですし嬉しいし
盛り上がってくれると助かります。
会場に用意されたペットボトルのお水
わざわざ担当書店員さんが
取り寄せ用意して下さいました
だけど、お祭りの間も
僕と貴方は二人きりなのですよ。
これだけは忘れないで下さい。
いっぱい、屋台が出て
大勢の人だかりの中
歓声が上がり、
夜空に
大きな花火が打ち上がりますが
その花火は
皆が同時に観るものですが……
家族連れや友達達と
ワイワイ観る花火と、
手をつなぎあった二人が
観ている花火とが、
異なる花火であることは
貴方が
一番よくご存知でしょう。
写真にも動画にも
おさめられない記憶――
二人だけの花火であるのなら
偶には豪華な打ち上げ花火も
いいものだと思うのです。
線香花火なら冬でも室内でも
いつでも出来るからね。
ブログなのに
また少し長くなりました。
このラブレター、長っ！
キモっ！ 思われたなら
捨てて下さいね。
さぁ、今週末は
大阪、京都でサイン会だ！
嶽本野ばら 2024.05.06
