あれ?

『パッチワーク』が

2002年12月で

『下妻物語』が

2002年の10月だから

6と7は

入れ替えか?

 

この時期は

非常に忙しく

自分で

把握出来ていないので

各自、

入れ替えて下さい。

 

しかし小説として

『下妻物語』の次に

出たのは

『デウスの棄て児』

のようで

これは

天草四郎の物語です。

 

 

僕は

日本史が不得手なので

自分で書くつもりはなく

天草四郎が主人公の

物語があれば読みたい

 

『魔界転生』の

ようなのじゃなく

ちゃんと

島原の乱を描いた小説を

誰か描くべきだ

と編集者に

提案したのですが、

誰にも話を持っていって

くれなかったので

業を煮やし

書いて

みたのでした。

 

 

しかし資料が揃わない。

 

島原の乱は

隠れ切支丹の

蜂起であると同時に

農民一揆でもある。

 

そして

幕府によって

制圧されますから

ちゃんとした記録が

遺されていないのです。

 

現存するのは

幕府サイドの

文書ばかり。

 

 

原城で

四郎達がどのように

籠城し

戦っていたのかを

反乱者側から

記したものは殆どない。

 

蜂起軍は

殆ど文盲ということも

大きな理由です。

 

唯一、まとまったものは

山田右衛門

という四郎と共に

籠城した絵師の文書。

ですが

手掛かりとするには

粗末過ぎました。

 

ですから

現地調査しかない!

長崎に飛んだのでした。

 

困った時の

現場百遍——。

 

実際、原城跡にいき

付近から徐々に街を歩く。

すると、

本では手に入らない資料が

見付かります。

 

図書館の

郷土史のコーナーに

ある素人学者の論文、

または

当時の言い伝えに関する

ものを趣味で集め

無料で一般に

展示開放して

おられる老人の自宅の蔵。

 

大抵は

どうでもいいものばかり

ですが、

当時、この付近で

使われていた

農具などを閲覧するだけで

疑問だった点と点の間の

線が微かに

つながっていきます。

 

でもって

不明な箇所は

フィクションであると居直り、

誇張、改竄、

描くことがやれました。

 

 

 

 

物証が少ないのを逆手に

幼少期、神父に犯され、

神への憎しみを激らせ

異能の力を持つようになった

美しき少年——

と、四郎を設定しました。

 

時代小説のフリをした

四郎と山田右衛門との

ヤオイ小説に

したかったので、

森茉莉並み、

変なルビも多用しました。

 

天草四郎のイメージって

やはり、首に

ラフカラーを巻いた美少年。

美少年は男色に

そまらなくてはならない。

 

『ツインズ』の時に

相手を殺さない——

どうあろうと、殺さなかった——

作品を仕上げ、

もう、人が死ぬものなんて

絶対に書かない! 

 

決めた筈でしたのに

ここにきて舌の根も乾かず、

3万7千人殉教……という

死人を出したのには

自分で相当に呆れましたが、

この数字は史実に従っただけなので

僕のせいではありません。

 

(多分、続く)

 

 

 

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