2020年の後半は
まるで修行のような
千本ノックのような
執筆をやり続け
今年中に脱稿するつもりが
まだ60枚残っておるので
大晦日も元旦もなく
資料と格闘しながら
これを書いたらまた
原稿に戻ります。
2021年の夏までには
出版出来たら良いなぁ
と思いますが
脱稿していない状態で
そんな悠長なことは
いっておれません。
各々が大変な一年だった
と思いますが
僕にとっては
世間から離れ
象牙の塔にこもり
只、好きな対象を調べ
それをディスプレイするように
文章化していくに
専念出来た充実の年でした。
演劇、音楽、様々な
表現を持つ人達が
活路を
見出そうとする中
作家はそもそもが
ソーシャルディスタンス
遠隔操作ですので
何の問題もなく、
申し訳ないと思いつつ。
でもそうやって
発表するのは
ソーシャルディスタンスなぞ
お構いなし
人の心の奥底に
土足で上がり込み
柔らかな部分を
踏みつけ、蹴りつけ
制圧してしまうもので
あらねばならず、
遠隔といいながらも
貴方を抱き締め
(或いは縋り付き)
腰の骨すら折ってしまう
暴力的なものですから
僕は貴方にとって
一番遠くにいながら
一番傍にいるもので
ありたいと願うのです。
貴方の人生を
台無しにすると
かつて約束をしましたね。
貴方は忘れてしまった
かもしれませんが
僕はその誓いを
未だ遂行し続けます。
貴方がもっと狂い
僕のものなのか
貴方のものなのか
この世界に
貴方と僕しかいない
と確信するようになるまで
僕は貴方に書き続けます。
しばらくまた
なりを潜めますので
少し早いですが
2021年
A HAPPY NEW YEAR
あとまだ60枚
でも60枚書いてしまえば
この甘美の忙殺が消えるを
思うと引き延ばしたい
メランコリーに駆られます。
引き延ばせば
貴方に読まれるのが
先に、先に送られてしまう。
だから書きます。
いつも冬になると
シューベルトの歌曲を
毎日聴いてしまいます。
今も聴いています。
F.ディースカウ
ザ・ベストオブシューベルト
多分、レコードの時、
これは最後に入っている
セレナーデがA面の最初に
きていたと思うので
iTuneで入れ替えています。
春になると聴かなくなります。
堅苦しい歌唱だと悪口を
いう人もいますが
僕は彼のバリトンでの
シューベルトが
一番しっくりときます。
最初に聴いたのが
彼の録音だったからでしょう。
2020.12.31
T.Nova et