9月になってしまい

早く新作へ取り掛かりたい

と思っていたけれど

まだダラダラしているので

 

 

*否、9月21日の

バッドガールナイトでの

ポエトリーリーディングの

詩を書いたり

朗読の練習をしていたのだ!

 

そろそろ着手しなければ

ならないと、

サイン会で貰ったお手紙を

ともかく

全部、読み終える。

 

僕は孤独ではない。

何を書かなければならないのかを

こうして君が教えてくれる。

 

著名人登録にしてから、

ブログの更新が頻繁なのは

あぶく銭を稼ぎたいからではない。

 

*少しは稼ぎたい。

 

ここ数年で職業作家として

生活するのがとても難しくなった。

出版社に頼っていては

書きたいものを書くことすら

出来ない。

だから、自力で文章を届け

出版社に対抗出来る場所を

確保しておきたかったのだ。

 

商業出版と決別する覚悟を

していた。

でも今回、久々に老舗の

出版社から出し、

君がとても喜んで

くれたことを知る。

 

そんなに

売れる内容のものを書ける

人間ではない。

それでも、

そこそこに売れれば

そこそこな扱いで

そこそこの部数を

刷ってくれる。

 

だから、歩み寄れる部分は

歩み寄り、

媚びへつらいつつも

商業出版とも

仲良くやっていけるよう

心掛けよう。

 

君が僕の新刊を

大事に両手で胸にかかえ

微笑んでくれている

姿を観ていたいから。

 

ブログは写真があったほうが

映えるので

手紙の束を撮ろうと思った

けれどやめた。

君が僕の為に書いてくれた

それの

封筒すら晒すべきではない。

 

読み終えた手紙をエミキュの

袋に入れる。

 

*だからしてこのエミキュの

袋には手紙が入っておるのだ!

 

既に書き終えた三部作を破棄して

新しく焼き直そうと思う。

設定などは変えつつも

内容は同じになるのだけれど、

『純潔』とは全く違う

 

*無論、延長戦上にあるのですが……

 

優しい物語が書けると思う。

君のおかげだ、ありがとう。

 

*但し、皆に優しい物語にはなりません。

君にだけ優しい、

作品であればいいのです。

 

君に就いて書こう。

君の話を書こう。

 

読んでいる間、

君が、

手をぎゅっと握り締められて

いると確信出来る

ものを書こう。

ページを閉じてしまえば

もう誰に読まれることもない。

僕達だけの出来事を記す。

 

*こんな性根であるから

やはり

沢山は売れないのだ。

そこそこ――でいい。

トップブロガーにすら

僕はなれない。

 

嶽本野ばら 2019.09.02